ゾロと霜月牛マルの関係は…?『ONE PIECE』第3話に仕込まれていた“侍”の伏線

ゾロと霜月牛マルの関係は…?『ONE PIECE』第3話に仕込まれていた“侍”の伏線

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

衝撃の新事実が次々と明らかとなっている漫画『ONE PIECE』。5月9日に発売された『週刊少年ジャンプ』23号では、とあるシーンでロロノア・ゾロにそっくりな人物が描かれており、読者の間で再び激論を巻き起こしているようだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

今号に掲載された第1048話『二十年』では、回想シーンにて、「ワノ国」で繰り広げられてきた惨劇があらためて描き出された。光月おでんが処刑された後、黒炭オロチはおでん城を襲撃して光月家を滅ぼし、さらには「ワノ国」に残った大名家を従えようとしたという。

当然、大名たちはオロチに従おうとせず、おでんのかたきをとるために反旗を翻した。しかしカイドウにはまったく敵わず、現在の黒炭家による独裁国家へと至ったというわけだ。

回想シーンで注目すべきは、「鈴後大名」のビジュアルが正面から描かれていたことだろう。その顔は険しい目元と四角い輪郭が特徴的で、どう見てもゾロに瓜二つだった。

最新話を読んだ読者の間では、《マジで鈴後の侍さんはゾロだな》《これはゾロと関係あるやろなあって顔してる》《鈴後の牛丸さん、何回みてもゾロなんよなぁ…》といった声が続出。中には、《ゾロの父親なのか?》と推測する人もいるようだ。

しかし「ONE PIECE」をコミックスまで追っているファンには常識だが、今回描かれた人物はゾロの父親ではない。「鈴後大名」はその名を霜月牛マルといい、過去にもヤマトの回想シーンなどに登場していた。

その頃から、ゾロとビジュアルが似ていることが指摘されており、「父親説」も上がっていたものの、作者・尾田栄一郎が自らそれを否定。コミックス101巻に収録されたSBSのコーナーで、「ゾロの父親ではない」と明言したのだ。

「ゾロの父親」説は否定されたが…

他方でゾロはこれまでにも、霜月家と何らかの関係性をもっていることが匂わされてきた。96巻のSBSでは、ゾロが幼少期に接していた「村のジジー」が、「ワノ国」からやってきた剣豪にして刀鍛冶・霜月コウ三郎だと判明。また、伝説の侍・霜月リューマとの共通点もあり、先祖・子孫の関係性とも言われている。

さまざまな布石があることを考えれば、父親ではないにしろ、何らかの血縁関係であることは確定だと思われる。例えば、第3話『“海賊狩りのゾロ”登場』でルフィとゾロが出会ったとき、ゾロはモーガン大佐の基地に9日間も捕らえられており、空腹状態だった。少女・リカが作ったおにぎりをヘルメッポが踏みつけたが、バリバリと音を立てて食べたあと「あのガキに伝えてくれねェか」「『うまかった』『ごちそうさまでした』…ってよ」と言い残したシーンは最初期の名場面のひとつだろう。

また、『ROMANCE DAWN』の『MONSTERS』にてリューマは、5日間食べ物を口にしていたかったと明かしており、第1024話『“某”』ではヤマトの回想シーンでカイドウに幽閉された牛マルや風月おむすび、雨月天ぷらが10日間以上ご飯を食べていないシーンが描かれていた。そしてその際に「侍は腹など空かぬものだ」との言葉を残している。

そして、食べ物を食べないということで思い出されるのが、海軍大将の緑牛だろう。原作・アニメともにシルエット状態で登場しているだけだが、3年間も断食を行っていることが判明している。理由は「面倒」だからとのことだが、侍なので腹が空かないのかもしれない。素性がわからないキャラだが、海軍大将のため物語に関わってくるのは確実だろう。

今後の「ワノ国」編で、カイドウ撃破後にゾロの過去が明かされると期待する読者は多い。そろそろ匂わせだけで終わらせず、ゾロの出生の秘密が明かされることに期待したい。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

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