ジャンプ漫画の「10年に1人の天才」は嘘ばかり?『黒バス』は“2年で10人”の逸材が集結

ジャンプ漫画の「10年に1人の天才」は嘘ばかり?『黒バス』は“2年で10人”の逸材が集結

ジャンプ漫画の「10年に1人の天才」は嘘ばかり?『黒バス』は“2年で10人”の逸材が集結 (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』のスポーツ漫画には、必ずと言っていいほど「〇〇年に1人の天才」という異名を持つキャラクターが登場する。しかしそんな大それた肩書は、はたして信ぴょう性があるのだろうか。実際に天才キャラを取り上げて、検証してみよう。

才能を疑われてしまった者たち

■『アイシールド21』金剛阿含
アメフト漫画『アイシールド21』に登場する金剛阿含は、作中で「100年に1人の天才」と呼ばれるプレイヤーだ。しっかり実力を伴っているため、この呼び名は作中の多くの人間に浸透している。

その強みは、「神速のインパルス」という超反応能力。脳から筋肉への電気信号(=インパルス)の伝達所要時間が短く、余人より反応が早いのが特徴だ。この能力によってパスやタックルを巧みにこなし、主人公の小早川セナたちを苦しめた。

しかしアメフトは、専門職のスポーツとも呼ばれる競技。阿含はほぼ全ポジションを網羅しているのだが、身長175cm、体重67kgの体格では、2m超えが当たり前のラインの押し合いにはついていけず、作中後半では度々当たり負けする姿が見られた。

彼は常日頃から才能至上主義を掲げており、「俺が22人いりゃそれがドリームチームだ」が口癖。そのため、ラインでの押し負けが残す悪印象は拭えず、読者からは《口だけ野郎》という烙印を押されてしまっている。

■『テニスの王子様』亜久津仁
『テニスの王子様』には中学生離れしたテニスプレイヤーが多数登場する。その中でも、都大会編のラスボス的存在として登場した亜久津仁は異彩を放っていた。

暴力で相手をねじ伏せる極悪人で、喫煙・窃盗なんでもありの傍若無人なキャラクター。スポーツマンシップに欠け、練習も嫌いだが、試合では越前リョーマを苦しめるほどのテニスの腕を見せる。その才能は、山吹中テニス部の監督・伴爺が「10年に1人の逸材」と評価したほど。なんでも「すべてのスポーツにおいて頂点を目指せるほどの理想的な筋肉の持ち主」だという。

都大会編後、テニス描写が大きくインフレしたことから、“普通の”テニスプレイヤーである亜久津をあざ笑う読者もいたようだ。しかし続編である『新テニスの王子様』では、中学生でありながらU-17日本代表の強化合宿に選抜されている。ほかにも天才がわらわら存在することを思えば、“10年に1人”かどうかは疑わしいものの、一応逸材ではあるのだろう。