いま一番怖いホラー漫画…!『裏バイト:逃亡禁止』は“ネットロア”系の最高峰

いま一番怖いホラー漫画…!『裏バイト:逃亡禁止』は“ネットロア”系の最高峰

いま一番怖いホラー漫画…!『裏バイト:逃亡禁止』は“ネットロア”系の最高峰 (C)PIXTA

ホラー漫画といえば、いつの時代も一定のファンがいる人気ジャンル。読者を選ぶため、大ブームにはつながりにくいものの、ひっそりと評価されている名作も少なくない。その最先端に位置しているのが、田口翔太郎の『裏バイト:逃亡禁止』という作品だ。

謎の高額報酬がもらえる“裏バイト”

「裏バイト:逃亡禁止」は、小学館の『裏サンデー』などで連載されているWeb漫画。作品のテーマとなっているのは、合法・違法を含んだグレーゾーンの高額報酬アルバイトだ。

主人公となるのは、とある事情で大金を求めている黒嶺ユメと白浜和美。彼女たちは怪しい「裏バイト」に手を染めていった結果、想像を絶する恐怖体験へと巻き込まれていく…。

絵柄はどちらかというとかわいらしく、主人公の女性2人もキャラクターが立っている。その関係性が親密であることから、いわゆる“百合”ジャンルのファンからも人気があるようだ。

しかしホラー描写を描く際には、突如として絵柄が激変。グロテスクかつ一切容赦がない展開が描かれるため、耐性がない読者が読むとトラウマになってしまうレベルだ。「ギャップ萌え」ならぬ「ギャップホラー」に、SNS上では《裏バイトが怖すぎて泣きそう》《怖すぎてちょっと漏らしました》という報告が多数上がっている。

『裏世界ピクニック』との違い

なお、同作は近しいジャンルの作品として、『裏世界ピクニック』と比較されることも多い。こちらはTVアニメ・コミカライズなどで展開中の人気ライトノベルだが、主人公が女性2人の“百合っぽい”コンビである点、現代的な都市伝説の「ネットロア」を扱っている点などが共通している。

ただ、よく読むと、両作品は同じ百合ホラーでも決して似ていないことが分かるだろう。たとえば「裏世界ピクニック」は「くねくね」や「きさらぎ駅」、「八尺様」といったある意味メジャーな都市伝説を取り扱っている。それに対して、「裏バイト:逃亡禁止」はネットに転がっているネタをそのまま使うのではなく、いかにもありそうな話としてアレンジしているのが特徴だ。

また、「裏バイト:逃亡禁止」は漫画ならではのホラー演出に特化している印象。ページをめくると嫌でも目に飛び込んでくる見開きでの演出や、描画の線をあえて乱れさせる演出など、さまざまな漫画テクニックが盛り込まれている。

「裏世界ピクニック」がホラー風味の百合作品だとすれば、「裏バイト」は百合風味の本格ホラー作品。読者は自分のホラー耐性によって棲み分けするのがいいかもしれない。

文=Tら

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