焦凍と荼毘はオールマイトとエンデヴァーの写し鏡?『ヒロアカ』352話の結末に「残酷…」

焦凍と荼毘はオールマイトとエンデヴァーの写し鏡?『ヒロアカ』352話の結末に「残酷…」

『僕のヒーローアカデミア』34巻(堀越耕平/集英社)

ヴィランとの最終決戦が白熱する漫画『僕のヒーローアカデミア』の最新話が、5月16日発売の『週刊少年ジャンプ』24号に掲載された。第352話『必殺技』では轟焦凍と荼毘による戦いが1つの決着を迎えることとなり、視聴者の心を引き裂いている。

※『ヒロアカ』最新話の内容に触れています

焦凍は最終決戦前の特訓によって、新しい技術を発明。炎と冷気を同時に発露して安定させることで、対象を凍り付かせる「冷たい炎」を生み出せるようになった。そこから派生した必殺技「冷炎白刃」で、荼毘の放つ業火を冷ます。

この技は長時間発することができないようで、荼毘は隙をついて炎を浴びせかける。しかし他のヒーローたちが盾となり、焦凍を護衛。そして冷たい炎を用いた大技「大氷海嘯」によって、復讐の炎を鎮火してみせるのだった…。

焦凍と荼毘は兄弟の関係で、どちらも父・エンデヴァーに苦しめられた過去をもつ。現在は目指す未来の違いから、宿敵同士となっているが、今回のラストページでは2人が幼い頃に戻ったかのようなカットが挟まれた。

怒涛の展開に、ネット上では《轟焦凍vs轟燈矢として決着がついたのあまりにも残酷すぎて泣いてしまう》《今週のヒロアカめちゃくちゃ泣くしかないやつ…最後に幼少の燈矢と焦凍はだめ…》と感動の声が上がっている。

荼毘の命運はどうなる?

戦いは一段落ついたようだが、荼毘の抱えていた憎悪は一切解決していない。とくにすべての発端である、父・エンデヴァーとの確執は変わっていない状態だ。

そもそも荼毘がヴィランとなったのは、エンデヴァーが理想のヒーロー像を彼に押し付けた挙句、最終的に見放してしまったのがきっかけ。荼毘は激しい憎しみを抱いており、父を苦しめるために悪に手を染めてきた。

荼毘は戦闘不能となったようだが、ここから何らかの形で父と再会することになるのかもしれない。読者の間では、《荼毘と轟家和解してほしい》《荼毘はお父さんに抱きしめてもらいなよ》と、ハッピーエンドを望む声も多いようだ。しかしその一方で、荼毘が数々の罪を犯してきたことを重く見る人からは、《救済とか和解ルートは萎える》という意見も。

また、この戦いにエンデヴァーとオールマイトを重ねる読者も多く、《これじゃあ荼毘と焦凍がエンデヴァーとオールマイトの鏡みたいじゃないですか》《燈矢くんが憧れたヒーローはオールマイトじゃなくて、お父さんなんだよなぁ。認めてもらいたかったのもお父さんやしなぁ。轟くんはオールマイト…上手く言葉にできない…》《エンデヴァー(努力)がオールマイト(全て)を超えられなかった構図を、まんま荼毘とショートに当てはめたわけか。荼毘の努力は歪んでたし、ショートはすべてを持ってうまれた男の子だもんね》といった感想も見受けられた。

ヒーローという存在の“闇”を生々しく描いてきた轟家の問題。どんな結末を迎えるとしても、荼毘に何らかの救いがあるといいのだが…。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『僕のヒーローアカデミア』34巻(堀越耕平/集英社)

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