「ゆっくり茶番劇」は氷山の一角!?『東方Project』の二次創作が抱える根深い問題

「ゆっくり茶番劇」は氷山の一角!?『東方Project』の二次創作が抱える根深い問題

「ゆっくり茶番劇」は氷山の一角!?『東方Project』の二次創作が抱える根深い問題 (C)PIXTA

YouTuberの柚葉が巻き起こした「ゆっくり茶番劇」の商標登録問題が、世間の注目を浴びている現在。しかし実は、「東方Project」の二次創作はより根深い問題を抱えている。原作に対するリスペクトの欠片もない粗雑な動画が乱造されるなど、もはや“無法地帯”と化しているという。

「東方」二次創作が抱える問題

そもそも「ゆっくり」とは、『東方Project』の主人公格キャラである博麗霊夢や霧雨魔理沙の顔をモチーフにして作られたアスキーアートが、イラスト化されたもの。二次創作と認識されがちだが、正確には三次創作に当たるものだ。

古くからYouTubeやニコニコ動画などでは、この「ゆっくり」に音声合成ソフトを当てて喋らせる動画が文化として根付いていた。件の「ゆっくり茶番劇」も、それが発展したものの1つと言えるだろう。

その一方、現在YouTube上では「ゆっくり解説」というジャンルの動画が大流行中。「ゆっくり」にトークさせる形でさまざまなジャンルの雑学を披露したり、世間で関心を集めているニュースを紹介したりする内容となっている。しかし、そのジャンルは深い闇を抱えているようだ。

金の亡者たちが集まる「ゆっくり」界隈

「ゆっくり解説」のほとんどは、個人ブログやWikipediaを丸写ししたような薄っぺらい内容ばかり。しかも便乗して数字を稼ぐためのものなので、原作である「東方Project」へのリスペクトもほとんど見られないのが現状。よくネタにされがちだが、霊夢の設定を無視したり、魔理沙の口調が間違っていたりと、もはや「ゆっくり」である必要すらない。

ただ、サムネイルがキャッチーな作りになっているためか、このジャンル自体が大きな数字を持っており、便乗しようとする人は後を絶たない。2018年頃にはYouTube上で、芸能人の顔写真とインパクトのあるワードを並べたゴシップ動画が量産されていたが、それを彷彿とさせる粗製乱造っぷりだ。

ちなみに、ここ数年は情報商材ビジネスの運営者によって、「ゆっくり解説」をメインに扱っていたチャンネルが次々と買い取られているというウワサも。ある程度動画を投稿して土壌を形成し、その後商材の購入者に横流しされているのだとか。

良くも悪くも同人文化ならではのゆるさから発展してきた市場なのだが、「ゆっくり茶番劇」の商標登録は、そんな業者たちをも脅かしたものと言える。もしかすると、やけに炎上しているのは、自分たちの食い扶持を失いかねない人々が反応している側面もあるのかもしれない。

いずれにせよ、「東方Project」を利用して荒稼ぎを企む者が数多くいることには違いない。良質なコンテンツを作ってきた一部の「ゆっくり」クリエイターにとっては、とんだ迷惑と言えるだろう。

文=「まいじつエンタ」編集部

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