『ファンタシースター』の悲劇ふたたび!? 新作“王道RPGプロジェクト”に漂う爆死の予感

『ファンタシースター』の悲劇ふたたび!? 新作“王道RPGプロジェクト”に漂う爆死の予感

『ファンタシースター』の悲劇ふたたび!? 新作“王道RPGプロジェクト”に漂う爆死の予感 (C)PIXTA

5月20日、謎の新作RPGプロジェクト『PROJECT-TRITRI』が始動し、ティザーサイトなどが公開された。どうやら“王道RPG”を作るべく、多くの豪華クリエイターが集結しているようだが、ネット上では早くも不安の声が上がっているという。

古き良き王道RPGがコンセプト?

ティザーサイトを見てみると、「懐かしいまっすぐなファンタジーRPGを現代に」といったコンセプトになる模様。また同プロジェクトの企画書には、「90年代の王道RPGを現代に蘇らせる」とも書かれており、古き良きRPGを目指していくようだ。

そんな「PROJECT-TRITRI」は制作陣も売りにしているようだが、たしかに豪華クリエイターが集結している。シナリオは『オクトパストラベラー』や『ブレイブリーデフォルトII』の久保田悠羅氏で、キャラクターデザインは『ゼノブレイド』『パズル&ドラゴンズ』の風間雷太氏。また「○○○○デザイン」と伏せられているが、『ポケットモンスター』シリーズでピカチュウの名付け親としても知られる、にしだあつこ氏も名を連ねている。

しかし、そんな同プロジェクトにネット上では、《このパターンはだめなやつじゃ》《90年代のRPGに幻想を抱きすぎ定期》《90年代のRPGを取り戻して誰に売るのよって話だからな》《90年代に寄せただけの微妙な低予算RPGなんだろ》といった声が。“90年代RPG”や“王道RPG”といった触れ込みは、今や期待を煽るものではないらしい。

「真のRPG」が爆死した過去も…

たとえば今年3月には、セガが「取り戻そう、真のロールプレイングゲームを、スマートフォンで」というキャッチコピーで、スマートフォン向けRPG『シン・クロニクル』をリリース。しかしそもそも“真のRPG”がスマートフォン向けゲームで求められていなかったのか、リリース後すぐにセールスランキング100位圏外まで落ちてしまう。

さらに遡ると、2006年に発売されたあの『ファンタシースターユニバース』も、「すべてのRPGを過去にする」というキャッチコピーが付けられていた。その結果どうなったかというと、「ファンタシースター」シリーズでも黒歴史として語り継がれてしまうレベルの大爆死に。某巨大掲示板で決められる「クソゲーオブザイヤー」据え置きハード版の大賞にも選ばれていた。

こういった経緯もあり、「真のRPG」や「王道RPG」といった壮大なキャッチコピーは、それだけでゲーマーを不安にさせてしまうのだろう。また、最近は「オクトパストラベラー」の影響か、懐古主義なRPGが多く作られるようになったが、そこまで成功してはいないように見える。

そもそも“あの頃”のゲーマーがRPGに熱狂した理由は、それが当時の最新作だったからであるはず。『聖剣伝説』も『ファイナルファンタジーVII』も『ポケットモンスター』も、新しかったから流行ったのだ。

「PROJECT-TRITRI」の作品が、ただの懐古主義RPGではないことを祈りたい。幸いにもプレイ人数が「1人~3人」で「アクションRPG」とも発表されているので、古いだけのゲームにはならなそうだが…。

文=大上賢一

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