『ONE PIECE』尾田栄一郎の“漫画力”が超絶劣化? ワノ国編クライマックスに苦言

『ONE PIECE』尾田栄一郎の“漫画力”が超絶劣化? ワノ国編クライマックスに苦言

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』は漫画表現の新次元を追求し続けているが、あまりに高度すぎるため、一般読者からは「読みにくくなった」という声が聞かれるようになって久しい。現在クライマックスに突入している「ワノ国編」でも、その弊害が表れてしまったようだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

最新話にあたる第1050話では、花の都で行われている「火祭り」の終わり際が描かれることに。天狗山飛徹とおトコは、死者へのメッセージを書いた「空船」が上空を舞うところを見上げていた。

飛徹は、おトコが亡き父・康イエへの想いを「空船」に書いていた時のことを回想する。そこでおトコが父親の過去に疑問を抱くと、飛徹はその偉大な過去について説明。「ワノ国」の未来を守るために命を捧げ、おトコを守ったのだと告げる。

親子の絆を描いたあまりに感動的なシーンだが、その回想において、さらに時をさかのぼり、康イエが生きていた頃の姿が何コマか挟み込まれていた。いわば回想の中で、さらなる過去を振り返る“回想内回想”の形式で、読解力のある読者でなければ、時系列が混乱してしまいそうだ。

何かと分かりにくい「ワノ国編」終盤

さらに、この1話前にも誤解を招きそうな場面があった。それは第1049話『目指すべき世界』、カイドウがルフィの一撃によって吹き飛ばされるところだ。

カイドウは空中から落下し、そのまま地中深くに埋まっていった模様。だが同エピソードの時点では、背景が真っ黒に描かれており、どこまで飛ばされたのかハッキリしていない。

そして次のページでは、力尽きて落下したモモの助とルフィの姿が並んで描かれている。これにてバトルが決着したという描写なのだが、モモの助が龍のフォルムだったこともあり、まるで負けたカイドウが地表に落ちてきたようにも見えてしまう。

また、第1050話の最初のページではカイドウとビッグ・マムが地中に埋まっている様を“断面図”で紹介。この表現には、《何を示したかったのかマジでわからん》《尾田の表現力無さ過ぎて、カイドウがどうなったか全然分からなかったから、島の断面図描きましたって、見せ方としては最悪の方法だろ》といった苦言が…。

他にも「ワノ国編」は、場面転換の数が多いことや、画面に多くの登場人物が詰め込まれることが不評だった。読者からは、《毎週何が起きてるのか分かりにくい》《マジで読みにくいな…なんか読んでてしんどくなるんだよなあ》《突然回想入ったり場面転換が多すぎてごちゃごちゃで読みにくい》《ワノ国編の戦闘どう進行してんのかわかりにくいしわかりたいという熱意も湧いてこない》といった声が上がっていたほど。

胸の熱くなる展開が多く、絶賛されているものの、理解のハードルが高かったことも確か。もう少しシンプルな構成にした方が、新たなファンが増えるきっかけになったかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

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