
『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)
6月7日、Netflixで制作が進んでいる『ONE PIECE』の実写ドラマに新たな情報が到着。読者にはお馴染み、「ゴーイングメリー号」に関する映像も公開されたのだが、そのビジュアルに違和感を抑えきれない人が相次いでしまった。
船首は“ヒツジ”のはずでは…
Netflixの公式ツイッターアカウントは、実写ドラマ版「ONE PIECE」の新たなムービーを公開。その中では制作の舞台裏が明かされており、物語に登場する船や村などの、舞台セットやコンセプトアートが紹介されている。
Netflix実写ドラマシリーズ「ONE PIECE」製作の舞台裏を公開☠
“ゴーイングメリー号”や“Missラブ・ダック号”海上レストラン“バラティエ”などの広大なセットにも注目!
原作の世界が、どのように再現されるのかこうご期待👀@onepiecenetflix#ONEPIECE pic.twitter.com/DyyhwSr2za
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) June 6, 2022
そして、ルフィたちと旅を共にする「ゴーイングメリー号」のコンセプトアートもお披露目になったが、“船首”のデザインにブーイングが。原作の船首にはデフォルメされたヒツジが付いていたが、コンセプトシートでは生物的にリアルな外見に。しかもその見た目は、ヒツジではなく“ヤギ”にしか見えないのだった。
別の動物が船首になるという想定外のトラブルに、SNSなどでは《船首が…完全にヤギ!! メリー号は羊!!! しっかりしてくれー!》《羊というかヤギで草》といったツッコミが多数。さらには《これは完全にメリー号ではなくヤギー号》《メリーやのにヤギ顔やからヤギーか》と、“ヤギー号”なる愛称まで誕生している。
リアルすぎて怖い?
原作では、「ゴーイングメリー号」についた船首のヒツジは、渦巻き状の角と大きな目が特徴だった。「メリーさんのひつじ」から、外見はヒツジのメリノ種がモデルとなっているとの説も。もとはシロップ村のカヤの家で執事を務めるメリーから譲られたもので、メリー自身もヒツジのような外見だった。
なぜか実写版のコンセプトアートでは、そんな船首がリアルな見た目に。原作とは違い、口が大きく開いていることから、楽し気に笑っているようにも見えなくない。それがかえって恐怖を生んでおり、《メリー号が怖い》と怯えるファンの姿も見られる。そもそもヤギは西洋では“悪魔”のイメージなので、なおさら恐怖を煽るのかもしれない。
とはいえ、コンセプトアートとは別に、映像では実際にセットとして制作中の「ゴーイングメリー号」も映り込んでいる。その見た目は若干原作に寄っているようにも見えるため、完成形はまだ予想できない段階だ。
ただでさえ実写版「ONE PIECE」には、反発心をむき出しにする人が多い。船のビジュアルにまで不満が募る現状は、先行きが非常に怪しいが、監修を務める作者・尾田栄一郎の手腕に期待しよう。
文=野木
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)