
ジャンプ新連載は“きらら漫画”ソックリ!?『ルリドラゴン』に募る期待と不安 (C)PIXTA
6月13日発売の『週刊少年ジャンプ』28号から、ちょっと変わった女子高生の日常を描いた漫画『ルリドラゴン』の連載がスタート。その設定をめぐって、某人気“きらら漫画”を連想する人が多かったようで、SNS上を騒がせている。
※『ルリドラゴン』の内容に触れています
同作の主人公・青木ルリは、母子家庭で育った女子高生。彼女はある朝、目を覚ますと、頭に“ツノ”が生えていることに気づく。ルリの母いわく、そのツノはドラゴンである父からの遺伝だという。ドラゴンの特性が少しずつ開花し始めることで、平凡だった日常が変化し始める──。
週刊少年ジャンプ28号本日発売📚
新連載2連弾第2弾‼️
表紙&巻頭カラーは『ルリドラゴン』🎉センターカラーは『ALIENS AREA』『PPPPPP』『夜桜さんちの大作戦』‼️
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— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) June 12, 2022
肩の力を抜いたほのぼのとした空気感で、主人公の何気ない素振りが不思議と目を惹く。ジャンプ漫画というよりは、『まんがタイムきらら』系列のいわゆる“日常系”のような読後感だ。
定番路線とは一線を画しているものの、読者からも好評の声が続出。《ナニコレおもろすぎる!!》《ルリドラゴン、改めて見ても作画かわいすぎんだろ…勝ち》《ジャンプっぽくはないのだけど。空気感が良いなと思った》《話のテンポ感、ツノに対する本人、親、クラスメイト等のリアクションが実に今っぽくて良き》と、滑り出しは好調なようだ。
他誌の人気漫画にそっくり?
しかし第1話の展開に対して、『まんがタイムきららキャラット』で連載中の漫画『まちカドまぞく』を連想する人も。ネット上では、《まんま「まちカドまぞく」で草》《こんな導入まちカドまぞくと比べるなと言う方が無理な話》《完全にシャミ子でまちカドまぞくできらら系だった》《ルリドラゴンは導入がシャミ子とほぼ同じなんよw》といったツッコミが相次いでいる。
「まちカドまぞく」の主人公・吉田優子(シャミ子)も、変わった血族をもつ女子高生。ある朝、魔族の親からの遺伝で、尻尾とツノが突然生えてきてしまう…という物語の導入は、たしかにかなり近いものがある。女子高生がメインの日常系で、作品の空気感としても似たところがあるだろう。
とはいえ、「ルリドラゴン」は近年のジャンプ新連載としては異例の注目作だ。もともとは増刊号『ジャンプGIGA 2021 WINTER』に発表された読み切りで、それをもとにしたボイスコミックも、YouTube上で100万回再生以上の大ヒットを記録していた。
いろいろな意味で話題作になりそうだが、「ジャンプ」に新しい風を吹かせてくれることを期待したい。
文=野木
【画像】
Khosro / PIXTA