アニメ『SPY×FAMILY』のパロディ連打がサムすぎ…“内輪向け”アニオリ展開に賛否

アニメ『SPY×FAMILY』のパロディ連打がサムすぎ…“内輪向け”アニオリ展開に賛否

『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

今期の覇権アニメとして人気を集める作品『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)。6月11日に放送された最新話では、アニメオリジナルのギャグを大量投入。さまざまなアニメなどをパロディしていたのだが、一部では冷ややかな反応が上がっている。

※アニメ『SPY×FAMILY』の内容に触れています

第10話『ドッジボール大作戦』は、アーニャの学年で開催された「ドッジボール大会」を描いた物語。ヨルから秘策を学んだアーニャを筆頭に、意気揚々と大会に参加するクラスメイトたち。しかし小学生とは思えない体つきのビル・ワトキンスが敵として立ちふさがり、苦戦を強いられてしまう──。

今回のエピソードでは、ほとんどドッジボールの描写だけで1話分を乗り切ったのだが、その代償としてアニオリ展開が増えることに。たとえば、ダミアンの修行シーンでは『ドラゴンボール』を彷彿とさせるパロディを追加。明らかにナメック星と思われる地形や、フリーザの必殺技「デスボール」をダミアンが受け止める描写などもあり、かなり遊び心が爆発していた。

身内ネタのパロディ連打…

また「ドラゴンボール」ネタだけでなく、大人気作品『HUNTER×HUNTER』を髣髴とさせるような描写も。たとえばダミアンが身を挺してアーニャをかばうシーンは、ゴンやキルアがレイザーと繰り広げたドッジボール勝負が元ネタだと言われている。

それ以外にも、『SLAM DUNK』や『キャプテン翼』、『巨人の星』、『侍ジャイアンツ』といった作品のパロディ要素が。なぜか古い作品が多く、元ネタを知っていたファンたちは歓喜しているようだ。

とはいえ、パロディという手法は諸刃の剣。ある意味では、元ネタを知っている人のための内輪向けの芸風とも言えるだろう。ネット上では、《スパイファミリーの最新話は、チープなパロディギャグ。唯一つまらなかったと言わざるを得ない》《アニオリで他作品のパロディするのはやめてほしかった…》《くだらねえオマージュやリアリティラインがガバりそうなもん入れんな》《ことごとく滑っている》と興醒めする人の姿も多かった。

また、原作ファンからは《もう少し原作のイメージに合わせられないのかな》とぼやく声も。「SPY×FAMILY」の原作はコメディーであっても、ほとんどパロディ要素はないため、突如アニオリで作風が変わったことが受け付けない人もいるのだろう。

社会現象クラスのヒット作になるには、内輪向けの作風から脱することが必要不可欠。この先の挽回に期待しよう。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

◆過去のアニメ「SPY×FAMILY」レビューはこちら

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