アニメ『ONE PIECE』原作改変で人獣カイドウ登場も…人気キャラ“格落ち”の悲劇

アニメ『ONE PIECE』原作改変で人獣カイドウ登場も…人気キャラ“格落ち”の悲劇

『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

オリジナリティあふれる要素の追加などで話題を呼ぶアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)。6月12日放送の第1021話『スパンク炸裂! サンジの女難!』では、キャラクターを“格落ち”させるような原作改変が行われていた。原作とどんな違いがあったのか、検証していこう。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

原作の第1005話『悪魔の子』と第1006話『侠客 花のヒョウ五郎』から、12ページほどの内容を映像化した今回の物語。ロビンとブルックが「飛び六胞」のブラックマリアに捕らえられたサンジを助け出すシーンなどが描かれたのだが、ほとんど特筆すべき出来事はなし。そのためか、かなり大胆にアニメオリジナルの展開が追加されていた。

もっともインパクトが大きかったのは、四皇・カイドウが“人獣型”に変身した姿のお披露目。原作では第1008話の中盤にある描写だったが、アニメでは話の構成を変えて“先出し”という形になった。

そこで犠牲になったのが、ユースタス・キッドの腹心にあたるキラーだ。キラーは「鎌阿音撃(カマアソニック)」という技で人獣型カイドウを攻撃するのだが、その頑丈なボディにはまったく通じず、返り討ちに。作劇的には、人獣型カイドウの強さを引き立てる“かませ犬”となっている。

改変の波に飲まれるキャラクターたち

今回の原作改変をめぐって、一部では《人獣型、ちゃんと原作通りの展開で初お披露目してほしかった…》といった声も。それだけでなく、キャロット&ワンダとペロスペローの戦闘シーンにおいても、ちょっとした改変があった。

満月によって“スーロン化”したキャロットは、怒りで電撃を迸らせながら、ペロスペローに単騎特攻。ペロスペローは「ペロペロの実」の技である「キャンディメイデン」や「キャンディアーマー」を放つが、次々と突破されてしまい、吹き飛ばされる。そしてトドメを刺される寸前、満月が雲でかげったことでキャロットのスーロン化が解除され、一命をとりとめるのだった…。

ペロスペローは、あの「ビッグ・マム海賊団」の幹部という大物のはずだが、タイマンでスーロン化したキャロットに実質敗北。さらには「嘘だろ、この俺がウサギのミンク如きに舐められるなんて…」と、小者っぽいセリフまで吐かされていた。

今回のエピソードによって、キラーやペロスペローが“格下げ”された印象。脇役だからよかったものの、もしメイン級のキャラが同じ扱いを受けていたら、大ごとになっていたかもしれない…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』102巻(尾田栄一郎/集英社)

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