
『にじさんじ』壱百満天原サロメは“集金力”がない? 次世代スパチャクイーンの座は… (C)PIXTA
破竹の勢いで活躍を続ける『にじさんじ』の新人VTuber・壱百満天原サロメ。わずか14日間でYouTubeのチャンネル登録者数が100万人を超えるほどの勢いだが、ここにきて1つのウィークポイントが発覚したかもしれない。それは一言でいうと、“集金力”だ。
次のスパチャクイーンは誰か
YouTubeのデータ分析サイト『PLAYBOARD』では、いわゆる投げ銭機能にあたる「スーパーチャット」のランキングを集計中。そのデータによると、6月6日~6月12日までの期間、日本の配信者で最も強かったのは『ホロライブ』の人気VTuber・大神ミオだ。
大神ミオは6月7日、自身の登録者数が100万人に到達するところを見守る“耐久配信”を実施していた。これは歌枠を兼ねたものとなっており、エモーショナルな雰囲気の中、ファンたちが記念すべき瞬間を祝福。一度の配信で約718万ものスパチャを集めており、一躍トップになった。
それ以降、2位は『NIJISANJI EN』のIke Eveland(アイク・イーヴランド)、そして3位がサロメという位置づけ。該当期間におけるサロメのスパチャ額は、約554万だという。
十分すさまじい数字ではあるが、サロメの生配信は同時接続者数が毎度8~9万に達するほどの人気。さらにいえば、6月8日には登録者数100万人の到達を記念し、特殊なゲーム配信を行っていた。そうした事情を鑑みると、やや物足りない印象があるだろう。
「にじさんじ」としての生存戦略
日本のVTuberが世界に誇る“スパチャクイーン”といえば、「ホロライブ」の潤羽るしあや桐生ココが有名。それに対して「にじさんじ」の女性VTuberは、基本的にはあまりスパチャが強くなかった。
状況を一変させる逸材として、サロメに注目が集まっていたが、雲行きが怪しいかもしれない。おそらく「にじさんじ」のリスナーにはスパチャ文化が根付いていないため、苦戦しているのではないだろうか。
ちなみに同じ「にじさんじ」でも、男性VTuberの場合にはファン層が違うのか、太っ腹にスパチャが飛び交う傾向にある。該当期間にかぎっても、巷を騒がせているローレン・イロアスが8位にランクインしていた。
必ずしもスパチャクイーン路線を目指すべきとは言えないが、サロメが「にじさんじ」の女性VTuberとしてどんな選択をとるのかは気になるところ。世間の“サロメショック”が落ち着いてからが、本当の勝負だろう。
文=大上賢一
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