
鳥山明は『ドラゴンボール』エアプ!? 新作映画のプロデューサーが衝撃的な裏話をポロリ (C)PIXTA
現在公開中の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のエグゼクティブプロデューサー・伊能昭夫氏が、制作の裏話について告白。この発言がきっかけで、“鳥山明ドラゴンボールエアプ説”が濃厚になってしまったようだ。
ピッコロだけがメインのはずだった!?
そんなはずはないと思うのだが、『ドラゴンボール』の生みの親である鳥山明は、以前からファンの一部に「ドラゴンボールエアプなのではないか?」と疑われてきた。ちなみに“エアプ”とは、未経験者なのに経験者のように振る舞う「エアプレイヤー」を略したネットスラング。転じて、最近では“あまり詳しくない人”といった意味合いでも使われるようになった。
普通に考えれば、「ドラゴンボール」の原作者に他ならない鳥山が、「ドラゴンボール」について詳しくないはずはない。しかし『ドラゴンボール超』などの派生作品で、原作漫画と矛盾する描写や、原作ファンが望まない展開などが見られるようになり、《鳥山明ぜったい原作読んでないだろ》と言われるようになってしまった。
そんな中で先日「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の公式ツイッターでは、エグゼクティブプロデューサーを務める伊能へのQ&Aを公開。《本作で悟飯とピッコロがメインで活躍することについて》の質問に、伊能氏は《実は先生の想定ではピッコロだけがメインで活躍する予定でしたが、私が悟飯を推したことで2人の活躍をメインに据えることになりました》と答えていた。
伊能エグゼクティブプロデューサーに突撃インタビュー📝
Q.本作で悟飯とピッコロがメインで活躍することについて
A.💬
実は先生の想定ではピッコロだけがメインで活躍する予定でしたが、私が悟飯を推したことで2人の活躍をメインに据えることになりました🤝#ドラゴンボール超スーパーヒーロー pic.twitter.com/A9NH1GaVp1— 映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」公式 (@DB_super2015) June 14, 2022
本当に鳥山明は「原作エアプ」なのか
実は以前、映画公式ツイッターでは、「鳥山明先生コメント企画」が行われたことも。この中で鳥山は、《悟飯とピッコロ、そしてレッドリボン軍にフィーチャーした狙いは何でしょうか?》という質問に、《悟飯は、じつは誰よりも強い。と言われながら、近頃はなかなか活躍する機会がありませんでした。悟飯を動かすには、父親の悟空よりも慕う師匠のピッコロの出番です》と回答していた。
“孫悟飯の潜在能力は最強クラス”というファンが大好きな設定を鳥山が覚えていたことで、ネット上で《鳥山先生DBエアプじゃなかったのか!》と歓喜の声が上がったのも記憶に新しい。
しかし伊能氏がQ&Aで語った話によると、そもそも悟飯の活躍自体が、鳥山氏の当初の想定では考えられていなかったことに。そのため悟飯の渇望していたドラゴンボールファンからは、《やっぱりエアプじゃないか!》《鳥山明的には、やっぱり悟飯は主役ではないって立ち位置なんだろうなぁ》《鳥山先生だけに任せると怖すぎる》《プロデューサー有能過ぎるなこれ》と言われてしまっている。
なお鳥山が原作・脚本・キャラデザを務めた「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の肝心な内容は、ファンに大好評。伊能氏の英断もあってこそだと思うが、やはり鳥山は「ドラゴンボール」を描くのが上手いのではないだろうか。
文=大上賢一
【画像】
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