秤金次の“4分11秒”が短すぎ?『呪術廻戦』188話は引き延ばし展開へのアンチテーゼか

秤金次の“4分11秒”が短すぎ?『呪術廻戦』188話は引き延ばし展開へのアンチテーゼか

『呪術廻戦』19巻(芥見下々/集英社)

6月20日発売の『週刊少年ジャンプ』29号に、『呪術廻戦』の第188話『東京第2結界(7)』が掲載された。秤金次と鹿紫雲一(かしも・はじめ)のスピーディーな戦闘シーンに、一部の読者たちは首をかしげてしまったようだ。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

デスゲーム「死滅回游」において、秤の前に立ちはだかったのは、電気を操る400年前の術師・鹿紫雲。かなりの実力者であり、勝負の行方は秤の領域展開『坐殺賭徒』による、4分11秒間の無敵モードによって決まりそうだ。

鹿紫雲は前回、4分11秒をやり過ごすのではなく、あえて無敵時間中に秤を倒すと宣言。有言実行とばかりに、正面から殴り合いを繰り広げ、頭を攻撃するなど弱点を突いていく。しかし結局、無敵時間中にトドメは刺しきれず、タイムアップと共に致命傷を与えるのだった。

1週・1話で4分11秒が過ぎるスピーディーな展開だったが、一部の読者からは《結局ノってる状態の秤倒せんのかーい》《これ結局不死身切れ待ちの戦い方なんじゃ》といった声が上がっていた。

秤金次の「4分11秒」は中途半端?

高い実力をもつ呪術師たちの戦闘において、数分の時間は決して短いものではない。たとえば「渋谷事変」において、五条悟は299秒という時間の中で、改造人間1,000体を鏖殺してみせる離れ業を披露した。

そして最近でいえば、乙骨憂太の戦闘シーンも時間制限付き。「リカ」を完全顕現できる時間が5分とされており、第178話からその力を解放。特級レベルの力をもつ石流龍と烏鷺亨子を相手に、数話にわたって激闘を繰り広げた。会話を交わす場面もあり、かなり密度の濃い時間だった印象だ。

そんな中、今回掲載された第188話では、秤と鹿紫雲の「4分11秒」が17ページで過ぎ去っている。しかも肉弾戦を繰り広げるだけで終了しており、大した出来事は起こっていない。

ちなみに、秤の無敵状態では、パチンコ台『私鉄純愛列車』の主題歌『あちらをタてれば』が流れ続けるという設定。だいぶ先になるだろうが、アニメ化される際は戦闘シーンが加筆され、音楽つきで原作より盛り上がる展開が描かれるかもしれない。

最近で言えば『ONE PIECE』がルフィとカイドウの戦いを、3週連続同じ構図・同じヒキで描いたばかり。1週でスパッと4分11秒を終わらせた狙いは、引き延ばし展開への逆張り。アンチテーゼなのかもしれない。

今回の話は、秤が「坐殺賭徒」を再び発現させたところで終わっている。致命傷を負っているように思える秤だが、本当の闘いはここからなのだろう。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』19巻(芥見下々/集英社)

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