ジャンプ“サム8伝説”の立役者が異動!? 名物編集者の動向に注目するコア読者

ジャンプ“サム8伝説”の立役者が異動!? 名物編集者の動向に注目するコア読者

ジャンプ“サム8伝説”の立役者が異動!? 名物編集者の動向に注目するコア読者 (C)PIXTA

7月4日に発売された『週刊少年ジャンプ』31号で、とある巻末コメントが注目を集めている。『地球の子』を連載中の神海英雄が、編集者の異動について明かしたのだ。その人物は過去にさまざまな名作、および迷作を手掛けてきた名物編集者だった。

「サム8」という伝説の立役者

神海が巻末コメントで明かしたのは、ときに「T口」と表記されることもある田口編集の異動。「僕の大ファンでジャンプに入った田口氏が異動」と綴りつつ、称賛と感謝を送っていたが、いろいろと思うところがあったのかもしれない。

田口編集といえば、宇宙を舞台としたSF冒険譚『サムライ8 八丸伝』で一躍有名となった人物。『NARUTO -ナルト-』の岸本斉史が原作を手掛けた作品だが、ふたを開けてみれば大惨事となり、全10巻の構想があったところを全5巻で打ち切りとなっていた。

そして2021年に半年ほど連載された川口勇貴の『レッドフード』も、田口編集が立ち上げた作品。新人発掘企画の「金未来杯」で優勝した経緯があり、1話目は高く評価されていたが、すぐさま掲載順が低迷していった。こちらも人気に火がつくことはなく、打ち切りを迎えている。

打ち切り漫画に多く携わってきたことから、今回の異動を知った「ジャンプ」読者からは、《田口編集の異動、そりゃそうでしょとしか》《サム8の編集者、異動させられてて笑う》《多くの期待作を立ち上げながら、長期連載につながりませんでした。致し方ないでしょう》と納得の声も上がっていた。

奇跡のシンクロニシティ

もちろん作品の成否に、どこまで編集者が関わっているのかは判断が難しい。漫画家との相性や、時の運にも大きく左右されるだろう。

ただ、立ち上げ作品が連続でこけてしまっていたことはたしか。たとえば「ジャンプ+」のエース編集者・林士平氏が『チェンソーマン』や『SPY×FAMILY』、『地獄楽』や『ダンダダン』といったヒット作を量産しているのと比べると、やはり厳しい評価になってしまうのかもしれない。

また、田口編集の作品は作風が近くなりがちとも言われている。とくにストーリーの進展によって、“上位存在”のようなものが出てくるのは、「サムライ8」や「レッドフード」に共通しており、「地球の子」もまた同様だ。たんなる偶然なのか、何らかの“メソッド”なのかは不明だが、よくもわるくも個性が強かったことは間違いない。

一瞬で忘れ去られる打ち切り漫画が多い中で、記憶に残る作品を生み出せるのは実力があってこそ。その才能が、「ジャンプ」とは別の場所で大きく開花することを期待しよう。

文=野木

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