
実写ドラマ版『バイオハザード』ウェスカーが黒人に!「ポリコレハザードじゃん」と疑問の声 (C)PIXTA
CAPCOMが誇る名作ホラーゲーム『バイオハザード』が、Netflixで実写ドラマ化。7月14日より配信が始まったのだが、とある要素に原作ファンから不満の声が噴出している。昨今流行りのポリコレ論議が、「バイオハザード」にも及んでしまったらしい。
ウェスカーが変わり果てた姿に…
ドラマ版「バイオハザード」は、原作ゲームの重要人物であるアルバート・ウェスカーとその娘たちの物語を描いた作品。歴代映画シリーズや原作とは全く異なる世界観としながらも、アンブレラ社やラクーンシティといった馴染みのあるワードも登場し、独自設定を組み合わせたストーリーになっている。
◆配信開始
『バイオハザード』(アメリカ)「バイオハザード」シリーズ初の実写ドラマ作品。
T-ウィルスの発見から約30年。突如蔓延したウイルスにより、アンブレラ社がひた隠しにしてきた恐ろしい陰謀が露呈。生存を賭けた壮絶な戦いが始まる。#バイオハザード #ResidentEvilNetflix pic.twitter.com/C46X1q81xd— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) July 14, 2022
そんな同作において、ファンたちが目を奪われたのはウェスカーの配役だった。というのも、原作のウェスカーといえばサングラスとオールバックがトレードマークの白人男性。しかしNetflix版では、なぜか黒人男性が抜擢されていたのだ。
別の世界観とはいえ、“人種”という根本設定が改変されたことに対してクレームが殺到。SNS上では、《ウェスカーが黒人なのは、さすがに無理ある》《ウェスカーが黒人とかもう訳わかんねぇよ》《マジでウェスカーをコケにし過ぎだろ》《実写バイオ制作の方々はウェスカーになんか恨みでもあるのかって思ってしまう》といった不満の声が相次いでいた。
とくに白人男性から黒人男性への変更について、社会的マイノリティを積極的に起用するポリティカルコレクトネス(ポリコレ)の風潮を感じる人が多かったようだ。
「ポリコレ」への過剰反応?
また、同作はウェスカーのキャスティングだけでなく、登場人物たちのキャラクター設定についても現代社会的な配慮が指摘されていた。たとえば、ウェスカーの娘・ビリーは完全菜食主義を謳うヴィーガンという人物像。さらには、ウェスカーが所属するアンブレラ社CEOのイヴリン・マーカスは、同性愛者という設定だ。
現代的なリアリティーを追求しただけにも見えるが、「ポリコレ」アレルギーのあるネットユーザーからは、《ネトフリバイオ、もうポリコレハザードじゃん》《ウェスカーがまさかの黒人でポリコレハザードしてる》と、「ポリコレハザード」呼ばわりされている。ただ、同作の場合にはただでさえ嫌われる原作改変との合わせ技なので、反感を買ってしまうのも妥当かもしれない。
とはいえ、同作が駄作たる所以は「ポリコレ」などはまったく関係なく、単純にドラマとしての出来が悪いからだとも言われている。とくに主人公・ジェイドに魅力が欠けているとして、批判する人が多いようだ。
設定を変えるとしても、せめて作品としてのクオリティーは担保してほしいところ。「バイオハザード」の看板に傷がつかなければよいのだが…。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
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