『ホロライブ』に“桐生ココ騒動”の痕跡が…? 根深く残るVTuber界のタブー

『ホロライブ』に“桐生ココ騒動”の痕跡が…? 根深く残るVTuber界のタブー

『ホロライブ』に“桐生ココ騒動”の痕跡が…? 根深く残るVTuber界のタブー (C)PIXTA

人気VTuberグループの『ホロライブ』が、箱内での麻雀大会「超越エキシビジョン」の開催を発表。しかし大会に使用する麻雀ゲームは『セガNET麻雀 MJ』。なぜVTuber界隈と関係が深い『雀魂 -じゃんたま-』ではないのか、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交っていた。

VTuber界隈で圧倒的存在感の「雀魂」

そもそも今回の大会は、『セガ』のネットワーク対戦麻雀ゲーム『MJ』シリーズとのコラボ企画。『NET麻雀 MJモバイル』の9周年を記念して行われる、実質的な“案件配信”なので、どう転んでも「雀魂」が採用されることはなかっただろう。

しかしネット上では、《ホロライブはなんで麻雀の大会に雀魂使わないんだろう》《にじさんじは雀魂で、ホロライブはMJっていう棲み分けでもするんかな》《雀魂じゃなくMJ麻雀なのはやっぱそういうことか?》といった声が。それほどVTuberの麻雀配信といえば、「雀魂」のイメージが強いのだろう。

VTuberの大型麻雀大会といえば『にじさんじ麻雀杯』が有名だが、使用ゲームはやはり「雀魂」。それどころか実質的な第1回大会となる『にじさんじ最強雀士決定戦』の頃から「雀魂」を運営する『株式会社Yostar』が協賛でついており、「にじさんじ」との関係はきわめて良好だ。

その他、最近勢いのあるVTuberグループ『ぶいすぽっ!』も、今年8月に女流Mリーガーを迎えての3人麻雀団体戦『ぶいすぽ雀魂女傑戦』を開催。また天開司が主催するネット麻雀リーグ戦『神域リーグ』でも、「雀魂」が使用されている。

しかし最近の「ホロライブ」では、今回の大会はもちろん、他の配信でも「雀魂」がほとんど使われていない。違和感を抱く人が出るのも、自然な流れだろう。

「ホロライブ」と「雀魂」の関係性

以前からVTuber業界を追っている人々の間では、「ホロライブ」が「雀魂」を“できなくなった”という説もある模様。その原因とされているのが、かつて所属していた人気VTuber・桐生ココと中国企業との緊張関係だ。

桐生ココは2020年に、YouTube上でアナリティクス情報を公開。そこで中国とは異なる国として“台湾”が表示されていたことで、思わぬ炎上に発展した。「一つの中国」という政治的な方針に反するものだとして、中国のネットユーザーから激しいバッシングを浴びてしまったのだ。

その後、いくつかのトラブルがあった後、桐生ココは「ホロライブ」から引退することに。それでも緊張関係は解けていないのか、「ホロライブ」では以前見られたような中国企業との積極的な交流が途絶えている。

そして「雀魂」を運営する「Yostar」や、開発に携わった「Cat Food Studio」は、どちらも中国に本部を置く企業。だからこそ、今回の「MJ」コラボに関しても過敏に反応されてしまったのだろう。

とはいえ「ホロライブ」の麻雀配信が大成功すれば、VTuber業界の「雀魂」一強状態を変えられるかも。まずは大会の成否を見守ろう。

文=大上賢一

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