ライトノベル界の勢力図が一変!?『電撃文庫』時代が終わって『MF文庫J』が台頭

ライトノベル界の勢力図が一変!?『電撃文庫』時代が終わって『MF文庫J』が台頭

ライトノベル界の勢力図が一変!?『電撃文庫』時代が終わって『MF文庫J』が台頭 (C)PIXTA

ここ最近になってライトノベルレーベルの勢力図が激変しているようだ。長く続いた『電撃文庫』一強の時代が終わり、さまざまなレーベルが群雄割拠する戦国時代に突入。中でもTVアニメ化という点では、『MF文庫J』がずば抜けた強さを見せている。

『MF文庫J』アニメ化ラッシュ!

7月24日に配信された番組『夏の学園祭2022』では、『MF文庫J』で現在進行しているメディアミックス企画について紹介。『義妹生活』と『佐々木とピーちゃん』の2作品がアニメ化されることが新たに発表されたほか、すでに発表済みだった『神は遊戯に飢えている。』『聖剣学院の魔剣使い』『ライアー・ライアー』の新情報も明かされた。

さらにアニメ第1期が好評だった『探偵はもう、死んでいる。』も、2期制作が決定。「MF文庫J」作品のアニメ化ラッシュに、SNSなどでは、《アニメ化企画5本も同時進行で笑う。最強かよ》《MF文庫Jアニメ化ラッシュだ》《「佐々木とピーちゃん」もアニメ化決定とか。MF文庫Jの本気度がヤバいな》といった声が上がっている。

「MF文庫J」といえば、『メディアファクトリー』が2002年に創刊したライトノベルレーベル。2000年代は『陰からマモル!』『神様家族』『ゼロの使い魔』といった人気タイトルを擁し、“非角川系”ライトノベルレーベルの最大手とまで言われた。

その後2011年に『メディアファクトリー』が『KADOKAWA(当時は角川グループホールディングス)』に買収され子会社化。“非角川系”ではなくなったが、その後も『Re:ゼロから始める異世界生活』『ようこそ実力至上主義の教室へ』といった数々の作品が、アニメ化で成功を収めている。

『電撃文庫』が王座から転落

しかしそんな「MF文庫J」でも一時期は、「電撃文庫」の勢いに押されていた。「電撃文庫」発のアニメといえば、それまでも『灼眼のシャナ』のアニメなどが人気を博していたが、2008年に『とある魔術の禁書目録』『とらドラ!』『狼と香辛料』といった作品が一斉にアニメ化され、すっかり「電撃文庫」一強状態に。

2010年代に突入すると、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』や『デュラララ!!』、『ソードアート・オンライン』、『はたらく魔王さま!』、『魔法科高校の劣等生』などが覇権を取った。

ところが現在は、アニメ化という点においては、「電撃文庫」の勢いがだいぶ衰えた印象。『とある魔術の禁書目録』や『ソードアート・オンライン』シリーズは落ち目で、新規アニメ化タイトルも『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』など爆死続き。現在放送中のアニメ第2期『はたらく魔王さま!!』も影が薄い。期待できるのは『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』のスタッフが集結した『シャインポスト』くらいだろうか。

ちなみに「MF文庫J」以外にも、昨年7作品ものアニメプロジェクトを発表した『GA文庫』など、さまざまなレーベルが頭角を現している。今後はどのライトノベルレーベルが、業界を牽引していくのだろうか。

文=大上賢一

【画像】

ufabizphoto / PIXTA

【あわせて読みたい】