アニメ『タイバニ2』が大コケした理由は? Netflixが日本のアニメ文化を破壊

アニメ『タイバニ2』が大コケした理由は? Netflixが日本のアニメ文化を破壊

アニメ『タイバニ2』が大コケした理由は? Netflixが日本のアニメ文化を破壊 (C)PIXTA

近年、ドラマや映画だけでなくアニメにも力を入れ始めている『Netflix』。同サービスでアニメを独占配信する際には、「全話一挙公開」というスタイルが採用されている。しかしそのことによって、配信コンテンツに深刻なダメージが生じているという。

あの大ヒットアニメの続編が“空気”に

ここ最近、典型的な失敗作となってしまったのが、4月8日から「Netflix」で独占配信が始まった『TIGER & BUNNY 2』。同作は2011年放送の大ヒット作品「TIGER & BUNNY」の続編で、11年ぶりの新作ということもあり、制作発表時には大きな話題を呼んでいた印象だ。しかし実際に配信が始まると、驚くほどに盛り上がらなかった。

アニメファンの間では、その理由は“一挙配信”にあるとされている模様。ネット上では、《アニメの売り方としては悪手だよな》《話題の持続性を考えると微妙》《コンテンツの拡散面においては大失策だったと思う…》《一挙配信に決まったときからずっと嫌だなーと思ってた》といった不満の声が飛び交っている。

また、昨年12月に「Netflix」で先行配信された『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』も、やはり話題性に欠けたアニメだった。アニメ版「ジョジョ」シリーズはそれまで通常の放送・配信形式だったが、今作は「Netflix」に代わり、第1話~第12話までを一挙配信する形式となった。

しかしそんな「ストーンオーシャン」は、あまり話題にならないまま数カ月が経過。過去の作品がいずれも大ヒットしていたことを考えると、やはり配信スタイルに問題がある気がしてしまう。

アニメ文化への無理解が招いた悲劇

では、いったいなぜ一挙配信形式は話題になりにくいのだろうか。その最も大きな理由は、口コミの広まりづらさだろう。テレビアニメは毎週1話ずつ放送されることで、視聴者がSNSなどに感想を投稿して話題となり、口コミが広まっていく。また考察が盛り上がったり、ツッコミどころが話題になったりするのも、各話配信ならではの面白さだ。

それに対して一挙配信では、一気に視聴できることが逆にデメリットとなっているのが現実。人によっていつどこまで視聴したか分からないため、各話の感想で盛り上がることが難しい。また、ネタバレに配慮する必要もあるため、うかつに話題に出せないのもつらいところだろう。

みんなで感想を言い合ったり議論したりするようなファンコミュニティが形成されなければ、コンテンツの人気は定着しない。とくに日本のTVアニメは各話ごとの話題作りにこだわる文化があるため、一挙配信とは相性が悪いものと思われる。

けっきょく「Netflix」側は、日本のアニメ文化というものを深く理解できていなかったのかもしれない。今後もアニメの独占配信を続けるのであれば、再考を願いたいところだが…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Khosro / PIXTA

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