VTuber四天王の衰退が止まらない…『にじさんじ』『ホロライブ』の影で数字低迷

VTuber四天王の衰退が止まらない…『にじさんじ』『ホロライブ』の影で数字低迷

VTuber四天王の衰退が止まらない…『にじさんじ』『ホロライブ』の影で数字低迷 (C)PIXTA

2016年~2017年にかけて花開いたVTuber文化だが、一過性のブームでは終わらず、今もなお人気が続いている模様。しかし黎明期に“バーチャルYouTuber四天王”として持ち上げられたVTuberたちは、すっかり存在感をなくしてしまった…。

時代を作った5人のVTuber

バーチャルYouTuber四天王とは、キズナアイ、電脳少女シロ、ミライアカリ、ねこます(バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん)、輝夜月のこと。“四天王”であれば4人のはずだが、黎明期に頭角を現した5人をひっくるめた総称になった。

そんな“四天王5人”は、現在どのような活動をしているのだろうか。まず「バーチャルYouTuber」という言葉を生み出したキズナアイは、今年2月より「無期限のスリープ状態」に。つまり無期限の活動休止に入ってしまい、いつ復活するかもわからない状態だ。

その一方で、電脳少女シロとミライアカリは思うように数字を伸ばせていない様子。電脳少女シロはゲーム配信を中心に活動を続けているが、再生数は1万~2万あたり。そして相変わらず攻めた企画が多いミライアカリは、4万回の再生数を稼いでいる動画もあれば、4桁再生しかない動画も。どちらも全盛期は10万再生以上の動画を連発していたVTuberだったのだが…。

“バ美肉”という言葉を広めたねこますはもっと数字が低く、4桁再生が基本だが、そもそも本人が今さらバズろうとは思っていない印象。そして輝夜月に至っては、2021年から実質的な引退状態になっている。

衰退の理由は“にじさんじ型”の台頭?

かつてはVTuber業界を牽引していた四天王たちの現在に、ネット上では《ミライアカリとかクソ人気じゃなかった? 今や1万もいかんのか》《あんだけ知名度あった人らがなんで4ケタとかになるん?》《再生回数やばいでしょ》《まあ盛者必衰》《悲しいなぁ》といった声が。時代の流れを実感せずにはいられないようだ。

四天王衰退の理由として挙げられがちなのは、「Live2D」によるライブ配信の台頭。黎明期の人気VTuberは基本的に3Dモデルの体を使用しており、当時流行り始めたユーチューバーに対するカウンターや、次世代のタレントといった意味合いで盛り上がっていた。

しかし業界の中心的な存在となるVTuberグループ『にじさんじ』の登場で、状況は一変。Live2Dを使った見るからに低コストなライブ配信主体のVTuberが登場し、当時は“量産型バーチャルYouTuber”などと揶揄されたが、月ノ美兎が人気を博したことで2DのVTuberが業界に浸透した。

そして今人気を博しているのは、“にじさんじ型”のVTuber。最新技術を使った次世代のタレントなどではなく、ストリーマーとしてのVTuberが文化として残った。今や四天王と呼ばれた人たちの方が、VTuberとして邪道なのかもしれない。

ただそんな現状だからこそ、最近VTuberを見始めた人にとって、四天王の動画が斬新に映る可能性も。時代が一周まわり、レトロVTuberブームがやってくる日が楽しみだ。

文=大上賢一

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