eスポーツは儲からない? 日本トップチームも大赤字…活路はストリーマー路線か

eスポーツは儲からない? 日本トップチームも大赤字…活路はストリーマー路線か

eスポーツは儲からない? 日本トップチームも大赤字…活路はストリーマー路線か (C)PIXTA

国際オリンピック委員会による公式大会が開催されるなど、ここ最近波に乗っているように見えるeスポーツ事業。だが、その経営実態には大きな課題が山積みだ。ゲーマーの間で名が知られた有名チームでさえも、大赤字に直面しているという。

トップチームが赤字に転落

8月23日に、日本のプロeスポーツチーム『DetonatioN Gaming』の運営を取り仕切る『DetonatioN』が、2022年5月期に5,900万円の最終赤字を計上。しかも債務超過であることを発表した。

「DetonatioN Gaming」は、eスポーツチームとしては日本で初めて、フルタイム給料制を採用したことで話題を呼んだチーム。『League of Legends』や『VALORANT』、『Apex Legends』など、11部門のチームが活動しており、国内外で活躍中だ。

実は以前から、eスポーツチームの収益化の難しさは各方面で指摘されていた。高額な賞金が出る大会もあるが、優秀な成績を収めて得られる収益は一時的なもの。それを安定した収益に結び付けるのが大きな課題だった。

「DetonatioN Gaming」の赤字に対しても、《eスポーツ自体が金を稼ぐ仕組みができてないのにマネジメント、コンサルティングで稼げるわけない》《ゲームをやってるだけで儲かるカラクリなんてあるの?》《利益は出ず、選手の素行は悪く管理も大変でつらそう》と厳しい声が寄せられている。

ブランドを活かした成功例も

とはいえ、全てのeスポーツゲーマーが苦境に立たされているわけではない。ブランド力を活かし、上手く収益を上げているチームもある。たとえば『Crazy Raccoon』は、大会での成績はともかくとして、他のチームとは比べ物にならないくらい熱狂的なファンが多い。

「VALORANT」や「Apex Legends」などのジャンルでプロチームが活躍しているのだが、とくに「Apex Legends」に関しては一部の選手がタレント並みの人気。プロゲーマーであるだけでなく、ストリーマーとしても活躍することで、競技シーンのファン以外からも支持されている。

最近では、渋谷にオフィスも兼ねた「CRストア」が建てられ、グッズを販売するほど絶好調。既存のeスポーツチームは企業のスポンサーに支えられてきたが、もはや選手が固定ファンの支援によって資金を稼いでいる印象だ。

eスポーツ業界のあり方は、大きな曲がり角に差し掛かっているのかもしれない。

文=野木

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Kostiantyn Postumitenko / PIXTA

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