中国版『FGO』に度重なる検閲…イラスト規制によって“虚無のゲーム”に変貌

中国版『FGO』に度重なる検閲…イラスト規制によって“虚無のゲーム”に変貌

中国版『FGO』に度重なる検閲…イラスト規制によって“虚無のゲーム”に変貌 (C)PIXTA

表現規制により、ゲーム内イラストに大幅な修正が加えられていたアプリゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)の中国版。今年8月にはさらなる検閲が行われ、新たに3名のサーヴァント(キャラクター)が修正の対象となってしまったようだ。

見る影もなくなった中国版「FGO」

今回規制の対象となったのは、「スカサハ(ランサー)」「ダレイオス3世」「呪腕のハサン」の3サーヴァント。いずれも“仮調整”という形でイラストが削除され、それぞれのカテゴリーを表す無機質な「クラスカード」のみが表示される仕様へと変更された。

さらに、バトルで補助的な役割を持つ「概念礼装」の内、7種類もイラストがデフォルト表示に。また中国版公式サイトでは、今後もサーヴァントや敵キャラクターのグラフィックに調整が行われると告知されており、その候補が列挙されている。

元来「FGO」といえば、各サーヴァントや「概念礼装」の魅力的なイラストが大きな売り。性能より見た目を優先して“ガチャ”を回そうとするユーザーも多かった。

しかし中国版に関しては、そんな「FGO」の醍醐味が失われつつある状態に。日本のユーザーからは、《もうサービス打ち切れよこんなんw》《逆にこれに課金するってどういうことだ》《キャラとストーリーでもってるゲームなのに強みを消すとかヤバいな》《これが最後の異聞帯になるんだな》などと困惑の声が続出している。

日本のエンタメと相容れない中国市場

最近、中国版「FGO」の規制強化が取り沙汰されたのは、2021年9月のこと。中国史上唯一の女帝「武則天」がモデルとなったサーヴァントが、規制を受けることに。イラストや名前などが変更され、キャラクターとしての個性が抹消された。

また、これ以外にも「始皇帝」や「呂布」、「楊貴妃」など、10名以上の中国にゆかりのあるサーヴァントが修正されている。その原因として囁かれていたのが、中国政府が規制の対象としている「中国の偉人を現実とは異なる内容で描写」という項目だ。

国内では表現規制というと、性的なイラストが対象になりがちだが、「FGO」の規制では男性キャラクターもターゲットとされている。歴史認識や思想といった部分が関係している可能性は高いだろう。

日本のエンタメコンテンツは中国でも高い人気を誇っている一方で、中国版「FGO」のような修正が取り沙汰されることもしばしば。このまま強権的な規制が進むようであれば、中国市場から姿を消す日もそう遠くないのかもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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