ソニーのVTuber『VEE』が悲惨!? 数字低迷にもかかわらず“量産”路線へ

ソニーのVTuber『VEE』が悲惨!? 数字低迷にもかかわらず“量産”路線へ

ソニーのVTuber『VEE』が悲惨!? 数字低迷にもかかわらず“量産”路線へ (C)PIXTA

いまだほとんどのVTuberファンには認知されていないであろう、Sony Musicによるバーチャルタレント育成&マネジメントプロジェクト『VEE』。最近では新たに5名のVTuberがデビューしたが、いたずらにメンバーを増やす“拡大政策”に疑問の声も上がっているようだ。

登録者数1万人超えが2名だけ!?

これまでの「VEE」の足跡を見てみると、まず今年5月に音門るき、トゥルシー・ナイトメア、雛星あいる、九条林檎、秋雪こはくの5名が『Dev-a』としてデビューし、プロジェクトが本格始動。その後6月に『Dev-b』の6名が加わり、8月末には『Dev-c』として新たに5名のVTuberがデビューした。

企画発表当初はSony MusicによるVTuberプロジェクトとして少しだけ話題になった「VEE」だが、業界の厳しさが残酷なほど数字に現れている模様。まず第1弾の「Dev-a」の時点で、チャンネル登録者数1万人を突破しているのは、秋雪こはく(約10万人)と九条林檎(約3.5万人)の2名のみ。さらに言えば、秋雪と九条はフリーで活動していたVTuberを“引き抜いた”形になるので、「VEE」プロジェクト発のVTuberとは言い難い。

そして「Dev-b」については登録者1万人超えのVTuberが1人もおらず、メンバーの神童児丫子が8月に卒業。動画の再生数などに関してはさらに悲惨で、1,000回再生以上の配信アーカイブをコンスタントに残せるのが、秋雪と九条しかいないような現状だ。

企業系VTuber新規参入の難しさ

既存の所属VTuberの活動が上手くいっているとは言えない状態で、1~2カ月に1回のペースでメンバーを増やし続ける「VEE」。この方針にネット上では、《やるのは良いけど売り込み方がダメなんだよな》《数打ちゃ当たる戦法か》《何の考えもなしでダラダラやっててなあ》といった厳しい声が上がっていた。

現在の企業系VTuberグループは、『にじさんじ』と『ホロライブ』の2強。そしてこの2グループを追う形で、最近はゲーム実況に特化させた『ぶいすぽっ!』が勢いを見せている。

そしてLive2Dでの配信を主体としたVTuberは、上記3グループの所属VTuberだけでも“供給過多”なのが現状。今から「にじさんじ」などと同じやり方でVTuberを増やしても、「配信を追えない」というのがファンの本音だろう。

実際に「VEE」の所属VTuberの活動内容を見てみても、やっていることは「にじさんじ」などと大差ナシ。いくらタレントに魅力があっても、それを伝える手段がなくてはブレイクにはつながらない。

このまま“にじさんじ型”のVTuberプロジェクトを続けても、希望がないことは明らか。Live2Dの低コストなVTuberを量産するのではなく、天下のソニーにしかできないようなプロジェクトを期待したい。

文=大上賢一

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