アニメ『ダイの大冒険』激アツ演出を原作改変! ダイのシュールな自分語りに賛否

アニメ『ダイの大冒険』激アツ演出を原作改変! ダイのシュールな自分語りに賛否

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版』25巻(漫画:稲田浩司、原作:三条陸、監修:堀井雄二/集英社)

これまで賛否両論のアニオリ演出を行ってきたアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(テレビ東京系)。10月8日に放送された第98話『ダイの決断』でも、とある要素で原作を改変しているのだが、“否”の意見が多くなってしまった。

※アニメ『ダイの大冒険』最新話の内容に触れています

ゴメちゃんがもたらした奇跡によって、世界中の人々の心がひとつに。大魔王バーンによる「地上消滅計画」は、あえなく失敗に終わった。しかし今やダイたちは、立っているだけでも限界の状態だ。

バーンは壮大な計画こそ失敗したものの、ダイたちに対しては勝利を確信したように笑い狂う。ところがダイはまだ希望を捨ててはおらず、とある決心を下す。それは父・バランも使いこなせなかった、禁じられた力を開放することだった──。

ダイは両手に分けていた2つの「龍の紋章」を額に戻し、戦闘狂(バーサーカー)のような状態へと変貌。己の心さえも投げ捨て、人類を守ろうとする悲壮なシーンだ。

しかしそんな重要な場面にもかかわらず、原作ファンからは《紋章を一つに戻す件、ダイが説明してるのおもろいな》《双龍紋が額に戻り1つになるのを説明するダイ、めちゃくちゃ違和感ある》といったツッコミの声が…。

ナレーションのカットに賛否両論

問題のシーンでは、ダイが「紋章を額に戻す…」「そして、父さんの紋章も、今、俺の中で1つになる!」と、「龍の紋章」に関する設定や状況を事細かに説明するようなセリフを放っていた。

しかし実は原作ではこの説明は、ナレーションが担っていたパート。普通は抑制的なはずのナレーションが、「その時ダイの中で何かが切れた…!!」から始まる文章でヒートアップしていくという、“熱い”演出になっていたのだ。

原作と比較すると、そもそも戦闘狂に近い状態になっているダイが説明的なセリフを吐くこと自体に違和感がある。原作ファンから不満の声が上がるのも、理解できるところだ。

これまでのアニメ『ダイの大冒険』では、本編中で一切ナレーションを使っていないため、ここで唐突に方針を変えることはできなかったのだろう。一応、剣の鞘を支えていたベルトが「ブチッ」という音で外れる演出など、アニメスタッフの工夫が見られるものの、一歩“足りていなかった”のかもしれない。

物語はいよいよクライマックスに突入するところ。最高の演出によって締めくくってほしいところだが、はたして…。

文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版』25巻(漫画:稲田浩司、原作:三条陸、監修:堀井雄二/集英社)

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