
『ジャンプ+』にスクエニのシナリオライターが殴り込み!? 経歴が異色すぎる (C)PIXTA
『ジャンプ+』で9月29日からスタートした新連載『ゲー魔王』が、大きな話題を呼んでいる。作品自体のクオリティはもちろんのこと、作者・普津澤画乃新(ふつざわ・かくのしん)の異色すぎる経歴にも注目が集まっているようだ。
古き良きゲーム感がドハマリ
同作は、「ゲー魔王」というタイトルの謎めいたゲームをめぐる物語。このゲームに登場するラスボスは史上最凶と謳われており、誰1人倒せた者はいないという。
世界的に大ヒットしているゲームだが、その裏でプレイヤーが行方不明になるなど、怪しいウワサも存在していた。そして漫画家志望の主人公・唯野六の周囲でも、「ゲー魔王」をめぐる不可解な現象が起こり始める…。
「ゲー魔王」
本日よりジャンプ+で連載スタートです!
よろしければ、ぜひ読んでみてください!
"まおう"がやってくる・・・https://t.co/6IB1Tjnq9e pic.twitter.com/RogExdYKeW— 普津澤 画乃新 @ ゲー魔王 (@kakurobo) September 28, 2022
第1話から閲覧数が140万を超える勢いを見せた同作。ゲームと現実が交差していくユニークな展開に加えて、レトロチックなドットを駆使した作画も読者たちの度肝を抜いたようだ。
ネット上では、《ドット絵が漫画にゴリゴリ出てくるの、斬新だ…》《ゲー魔王、ドット絵すんごいな!面白い!!》《めちゃくちゃ引き込まれるな…! ドット絵と漫画絵を複合させてる技術と演出がすごい…!!》と興奮冷めやらぬ声が上がっている。
ゲームにアニメも…マルチすぎる作者
また、作者・普津澤画乃新の経歴も大きな話題に。彼は漫画家でありながら、ゲーム業界大手のスクウェア・エニックスに所属するゲームクリエイターだという。
2018年発売のファンタジーRPG『OCTOPATH TRAVELER』(オクトパストラベラー)のシナリオを手掛けており、来年2月24日に発売予定の続編『OCTOPATH TRAVELER II』のメインシナリオも担当。同ゲームもドット絵の2Dと、3DCGを融合させた「HD-2D」が売りで、どこか「ゲー魔王」とのつながりを感じさせる。
さらにはアニメ業界での活動歴もある模様。弟の普津澤時ヱ門がアニメーターである縁から、2015年に放送された『ハッカドール THE あにめ~しょん』の絵コンテを手掛けていた。
そんなマルチな才能をもつ人物だが、漫画家としては「ジャンプ」系列で2005年頃から活動中。2007年には『週刊少年ジャンプ』の新人発掘企画「金未来杯」に、読み切り『ANAAKI’S』で参戦していた。
「金未来杯」といえば、「優勝しなければヒットする」ジンクスでおなじみ。普津澤も優勝を逃した側の才能だが、またジンクスが当たってしまうのだろうか…?
文=野木
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