『チェンソーマン』話題独占のウラで…『ジャンプ+』人気ラノベのコミカライズがひっそり完結

『チェンソーマン』話題独占のウラで…『ジャンプ+』人気ラノベのコミカライズがひっそり完結

『チェンソーマン』話題独占のウラで…『ジャンプ+』人気ラノベのコミカライズがひっそり完結 (C)PIXTA

『少年ジャンプ+』で2019年から連載されていた、原作・村山由佳、作画・青沼裕貴による漫画『おいしいコーヒーのいれ方』が完結を迎えた。人気ライトノベルのコミカライズとして注目されていたはずだが、大ヒットにはつながらなかったようだ。

激戦区で伸び悩み…

「おいしいコーヒーのいれ方」は、シリーズ累計550万部を超える集英社オリジナルのライトノベル。学生の勝利と、5歳年上の従姉妹である社会人・かれんとの淡い恋模様を描いた作品だ。コミカライズは原作のシリーズ25周年を記念した企画で、全話フルカラーという気合の入った連載だった。

だが、同作が連載されていたのは、アニメ化で話題沸騰中の『チェンソーマン』や、「次にくるマンガ大賞」3位に入賞した『株式会社マジルミエ』など、人気作がひしめく水曜日。そのせいか、曜日ごとの閲覧ランキングは下位になりがちで、10番代に位置することも珍しくなかった。

10月12日に、そんな同作の最終話『MORE THAN WORDS(4)』が更新。その内容は、原作小説の前半部分である「FirstSeason」までで締めくくられている。

ネット上では完結を祝福するファンも多い一方で、《第2章を書いてほしい》《不完全燃焼》といった声も上がっていた。

原作改変のラストに賛否

実際のところ、コミカライズ版「おいしいコーヒーのいれ方」は原作の中盤で締めくくられたため、回収しきれていない伏線や、勝利とかれんを取り巻く人間関係のいざこざが一部解消されないまま終わっている。それがかえって、続きが気になる読者を生んでしまったのだろう。

また、序盤では高校2年生だった勝利が、終盤では大学生となり、大人の恋愛に片足を突っ込みそうな予感も漂わせていた。ところが最後までピュアなまま終わったため、《最後までウブすぎた…》《いい大人が小学生みたい》と消化不良な感想を抱く人も。

なお、コミカライズの終盤はほとんどがオリジナルで、原作小説の展開とは大きく異なっている。しかも原作の「SecondSeason」以降は、漫画で描かれたよりも暗く重苦しいストーリーだ。

もしインパクトの大きい後半を含めて、原作ラストまで描いていれば、原作に並ぶヒット作になっていた可能性もあるかもしれない。

文=野木

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