『にじさんじ』VTuber“AIイラスト”で神対応? 謝罪した『ホロライブ』との違い

『にじさんじ』VTuber“AIイラスト”で神対応? 謝罪した『ホロライブ』との違い

『にじさんじ』VTuber“AIイラスト”で神対応? 謝罪した『ホロライブ』との違い (C)PIXTA

ここ最近、ネット上を大いに騒がせている「AIイラスト」問題。一部のイラストレーターは目の敵にするような風潮すらあるが、『にじさんじ』VTuberのグウェル・オス・ガールは、そんなAIをエンタメに昇華することを狙っているようだ。

尖った企画を狙うVTuber

グウェルは10月11日にツイッター上で、「AIイラスト芸術選手権」を開催することを宣言。有志による「AIイラスト芸術」を募集した上で、「面白かったら動画作るかもです」という構想を語っていた。

さらにそれに続けて、自身をイラスト化することをテーマとした、「AIグウェル選手権」も開催。動画化するかどうかはともかくとして、いずれもリプライ欄ではユニークなイラストが殺到しており、企画として成功している印象だ。

流行り物を上手く取り込んだ企画に、ネット上では《この企画力、さすがとしか言いようがない》《発想の天才やん》《にじさんじはこれだから良いんだよな》《話題のスレスレを行くグウェルさんさすがw》《AIイラストは禁止とか権利の関係がどうのこうのとかくだらねえこと言ってるやつらが多い中、さすがグウェル》といった声が続出している。

ただ、危ない橋を渡るつもりはないようで、どちらも権利確認のため、「使用したAIと入力内容」を記載するように注意喚起していた。

AIイラストに対するオタクの厳しい目

いまだAIイラストについての世間的な評価は定まっておらず、炎上騒動も後を絶たない。今年8月末には株式会社ラディウス・ファイブが提供するイラストAIサービス「mimic(ミミック)」が、「他人のイラストを無断で学習させられる」として激しい賛否を呼んだ。

また「NovelAI Diffusion」というサービスは、多数のイラストが無断転載されている海外掲示板『Danbooru』を学習先としていることで炎上。イラストレーターたちは、主に著作権をめぐる問題を想定して反発しているようだ。

そうした動向の中、「ホロライブ」のVTuber・赤井はあとはAIが作成したイラストを、意図せずサムネイルに使用してしまったことで、謝罪騒動へ発展。同じグループの白上フブキは、トラブルを未然に防ぐために、AIで作成したファンアートに関しては「AIで作りました」と表記するように注意喚起していた。

今のところ「イラストAI」というジャンルはまさに爆弾だらけであり、グウェルの企画に懸念を示す人もいないわけではない。今後、どのようにVTuberがAI技術を活かしていけるのか、今が分水嶺かもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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