AIは止まらない!? 赤松健に規制を求める“表現の自由戦士”たちの自己矛盾

AIは止まらない!? 赤松健に規制を求める“表現の自由戦士”たちの自己矛盾

AIは止まらない!? 赤松健に規制を求める“表現の自由戦士”たちの自己矛盾 (C)PIXTA

日本のインターネット社会で、大きな議論を巻き起こしている「イラストAI」の問題。オタクたちの間では、法整備を求める声も上がり始めており、そこで漫画家であり、「表現の自由」派の議員として知られる赤松健参議院議員に助けを求める人もいるようだ。

イラストAIと「表現の自由」

今年に入り、AIを活用したイラスト生成サービスが次々と話題に。しかしその方向性はネガティブなものが多く、9月頃には日本のイラストAIサービス「mimic(ミミック)」が大炎上。他人のイラストを無断で学習させられるとして、物議を醸した。

また、海外のイラストAI「NovelAI Diffusion」も賛否両論を招いたばかり。無断転載が激しい画像掲示板『Danbooru』を学習先にしていることについて、激しい批判を浴びた。主に著作権関連で問題視されており、一部のイラストレーターからは目の敵にされている印象だ。

しかし今のところ、いずれのイラストAIも法的には違法なものではないとされることが多い。そこでオタク界隈では、早急な法整備を求める声が上がり始めている。

そしてやり玉にあがったのが、赤松議員の名前だ。彼は「自民党」所属の参議院議員にして、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』といったヒット作をもつ人気漫画家というのは知られているところだろう。

一部のオタクからヒーロー扱いされていることもあり、《今こそ赤松健先生にAI規制をかけもらって絵柄を守ろう!》《赤松健先生出番です》《赤松先生 AIイラスト関連どうぞよろしくお願い致します》といった声が続出していた。

「AI」は止まるのか

とはいえ、赤松議員は「表現の自由を守る会」の最高顧問であり、かねてから「表現規制反対」を掲げてきた政治家。そんな人物にAIの“規制”を望むことについて、《自分らの利益のためなら規制側戦士になるのか…》といった指摘も上がっているようだ。

さらに忘れてはならないのは、赤松議員の代表作として『A・Iが止まらない!』という漫画が存在すること。同作は1994年から1997年にかけて連載された作品で、AIがヒロインとして登場するという時代の先駆け的な設定だった。

古くからの赤松ファンからは、《『A・Iが止まらない!』を作った赤松健氏にAI絵規制を頼むの、なんか滑稽だな》《赤松先生にAIの規制を求めるとか皮肉にしか聞こえんな》といったツッコミも…。

いずれにしても、AIをクリエイターの敵とする見方は、あまりにも一面的。むしろイラスト制作をサポートさせる役割として、今後は徐々に浸透していくことだろう。一足飛びに“規制”を求めるのではなく、冷静に業界の未来を考えるべきではないだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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ihor kuz / PIXTA

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