『ドラクエ11』でフェミ論争が勃発! 勇者が男性なのは不平等?

『ドラクエ11』でフェミ論争が勃発! 勇者が男性なのは不平等?

『ドラクエ11』でフェミ論争が勃発! 勇者が男性なのは不平等? (C)PIXTA

『日本共産党』の機関紙『しんぶん赤旗』に寄稿された、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』をフェミニスト的に解釈した記事が炎上。同ゲームのジェンダー観が“男性目線”だとする指摘に、ゲーマーたちは猛反発しているようだ。

プレイアブルキャラの役割に違和感?

火種となった記事の筆者は、いくつもの著書をもつ文筆家の清田隆之氏。現在、『ドラクエ11』を絶賛楽しみながらプレイしているようなのだが、記事内では違和感を抱く要素があることを告白していた。

具体的には、ゲーム内で“強い男性目線”を感じることに引っかかっているとのこと。性別による役割の押し付けと捉えられる要素があるようで、世界を救う選ばれし勇者が男性だったり、プレイアブルキャラのロールがおおむね「男性キャラ=攻撃、女性キャラ=回復やサポート」だったりすることに、違和感があるという。

また、「胸やお尻を強調した女性格闘家のキャラ造形」や「制服やバニーガールの恰好が女性キャラの防具になっていること」なども、過度なお色気要素だと指摘。「子どもも楽しむ国民的ゲームが本当にこれでいいのか」などと問題を提起していた。

そんな「ドラクエ11」とジェンダー問題に関する記事に、SNSなどでは《ジェンダーとかそれだけで気になるんなら、そもそもゲームとかやらん方がいい》《小学生にすら、この人何いってんだと言われそう》《テトリス棒が卑猥に見える人ですか?》といった声が。この手の意見が出るたびに見る光景だが、アレルギー反応的なバッシングが巻き起こっている。

過渡期ゆえ? シルビア姐さんも登場するが…

感情論ばかりではなく、「ドラクエ11」はジェンダー問題に配慮したゲームだとする意見も。具体的には、《シルビアがもろにジェンダーにまつわる内容やってたはずなんだがな》《自分の性別役割に悩むメインキャラがいたり、同性キャラと結婚できたりする画期的なゲームなんですけど》《ベロニカやマルティナという女性キャラを無視してよく書けますね?》といった指摘が上がっている。

たしかにフェミニズム的観点で「ドラクエ11」を見るなら、女性言葉で話す男性キャラ・シルビアに触れないのは不自然ではあるだろう。またアタッカーとサポートの性別役割分業についても、ベロニカとマルティナといった女性アタッカーが存在するので、簡単に断言できることではない。

さらに筆者はツイッター上で、お色気要素の例として「ぱふぱふ」も挙げていたが、「ドラクエ11」では男性キャラも「ぱふぱふ」を使用可能。ムキムキなおじさんから「ぱふぱふ」をされるイベントもあるほどだ。

ただ、「ドラクエ」シリーズにおける「ぱふぱふ」が、お色気への期待心を煽るものであり、男性ユーザーに喜ばれてきたのも事実。「ドラクエ11」にもそうした部分は十分残っているため、“事実無根”とはいかないはずだ。

「ドラクエ11」は時代に合わせたジェンダー表現を取り入れているが、いまだ過渡期という印象がある。今後、「ドラクエ」シリーズはどう変化していくだろうか。

文=大上賢一

【画像】

Khosro / PIXTA

【あわせて読みたい】