『ONE PIECE』より5倍速い!? アニメ『BLEACH』の原作消費ペースが驚異的

『ONE PIECE』より5倍速い!? アニメ『BLEACH』の原作消費ペースが驚異的

『BLEACH -ブリーチ-』74巻(久保帯人/集英社)

『週刊少年ジャンプ』作品が原作のアニメといえば、かつては“引き伸ばし”が代名詞になっていた。しかし最近では、その風潮が変わりつつあるのかもしれない。今年10月から始まったTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』(テレビ東京系)は、驚異的なスピード感で話題を呼んでいる。

『BLEACH』の原作消費ペースが驚き

「BLEACH 千年血戦篇」は、死神の力をもつ少年・黒崎一護が尸魂界(ソウル・ソサエティ)の動乱に巻き込まれていくストーリー。第1話は、現世で虚が次々と消滅しているのが観測され、尸魂界が騒然となる様から始まった。

最終的には一護が敵の尖兵、アズギアロ・イーバーンを撃退するまでが描かれることに。原作で換算すると、大体480話~484話までの内容が描かれている。

そして第2話では、謎の敵が今度は虚圏(ウェコムンド)に侵入し、その正体が滅却師(クインシー)の軍勢であることが明らかに。こちらは原作485話~488話までの内容だ。

そして10月25日放送の第3話では、滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が、尸魂界に侵入。原作489話~494話までが消化されることになった。

まとめると、アニメ3話で原作14話分の内容を消費している計算。1話あたり約4.6話という、驚異的なペースだ。このペースで進んでいくと、原作『千年血戦篇』全206話を完走するのに必要なのは、44話。4クールに満たない話数で事足りる速度だ。

“密度の問題”という声も…

『ドラゴンボール』などの名前を挙げるまでもなく、ジャンプアニメが引き伸ばしを多用してきたことは歴史的な事実。たとえば現在放送されているアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)のワノ国編でも、その作り方は変わらない。

今は原作コミックの100巻あたりを映像化しているところなのだが、アニメ1話で原作の1話分を消化することは皆無。平均すると、11ページから13ページほどを消化しつつ、時折総集編を挟んでいる。

もちろんこのペースの違いには、原作の“密度”も大きく関わっているだろう。「ONE PIECE」が「ごちゃごちゃしていて読みにくい」と言われるのと対照的に、「BLEACH」は「薄めたカルピス」と揶揄されることもある作品。見開きや大ゴマを多用するため読みやすいのだが、ストーリーの進み方が遅いことで有名だ。

とはいえ、そんな「BLEACH」でも尺を稼ごうと思えばいくらでもやりようはあるはず。あえて引き伸ばさず、テンポよく原作を消化しているのは、昨今大ヒットした『鬼滅の刃』のような“ジャンプっぽくないジャンプアニメ”を意識しているのかもしれない。

何より、すでに「BLEACH」は原作が完結済み。いくらスピードを出しても、原作に追いつく心配はないので、ひたすら作品の面白さだけを追求してほしいところだ。

文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『BLEACH -ブリーチ-』74巻(久保帯人/集英社)

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