『ONE PIECE』伏線を16年越しに回収…! 1066話でエルバフ編を匂わせる新事実

『ONE PIECE』伏線を16年越しに回収…! 1066話でエルバフ編を匂わせる新事実

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

完結まであと数年と言われており、物語のクライマックスを予感させている漫画『ONE PIECE』。しかし11月14日発売の『週刊少年ジャンプ』50号に掲載された第1066話『オハラの意志』では、さらなる冒険の予感が漂い始めたようだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

Dr.ベガパンクの分身の1人、正(シャカ)と対面を果たした「麦わらの一味」メンバーたち。そこでシャカはロビンに対して、22年前に滅びた「オハラ」のことを語りだす。

シャカによると、オハラが滅びたのはかつて存在した“ある王国”の存在に気付いたことが理由。ベガパンクが王国について詳しいのも、オハラの学者たちが遺した文献によるものらしい。

実はベガパンクは考古学の権威・クローバー博士と旧知の仲であり、バスターコールで焼き払われた後のオハラに訪れていたとのこと。そこで湖の中に隠された書物を回収する“巨人族”の姿を見たという──。

サブタイトルの通り、歴史の闇に葬り去られた「オハラの意志」について明かされた今回のエピソード。話の中で突如として巨人族の存在が浮上したが、どうやら彼らは「エルバフ」の民のようだ。

現実味を帯びる「エルバフ編」

エルバフとは、作中で何度か名前が上がっていた巨人の国。ルフィやウソップが憧れ、「上陸したい」と口にしていたことも印象的で、いつか物語の中で取り上げられることが予想されていた。

そして今回、ついにそんなエルバフの重要性が急上昇。「空白の100年」や「ある王国」、ロビンを救って死んだと思われている巨人海兵・サウロなどが関わる場所として、さまざまな情報が集約されつつある。

読者の間でも、《これでより一層「エルバフ」という国に意味が出てきたな》《最後のロードポーネグリフの手がかりはエルバフっぽいな》といった声が続出。さらには今後の展開として、《マジでエルバフ絶対行くだろ》《エッグヘッド編からのエルバフ編になるのか?》と「エルバフ編」が描かれることも期待されている。

もし「エルバフ編」が存在するのであれば、現在進行中の「エッグヘッド編」を終えた後のことになるだろうか。今後は黒ひげ海賊団の本拠地「ハチノス」をめぐる冒険や、世界政府との全面戦争なども予想されているが、物語の完結にはまだまだ時間がかかるのかもしれない。

「オハラの意志」については、45巻・433話で当時海軍大将だった“青キジ”クザンが、ロビンに「“オハラ”はまだ…滅んじゃいねェ」と言い残していた。433話が「ジャンプ」に掲載されたのは2006年なので、16年越しに伏線が回収されたことになる。

この前に描かれた「ワノ国編」には約4年が費やされたが、「エルバフ編」は一体どれほどのボリュームになるのだろうか…。

文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

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