『FF7』リメイクに潜んでいた倫理部署の存在…“ポリコレ板挟み”なスクエニの現状

『FF7』リメイクに潜んでいた倫理部署の存在…“ポリコレ板挟み”なスクエニの現状

『FF7』リメイクに潜んでいた倫理部署の存在…“ポリコレ板挟み”なスクエニの現状 (C)PIXTA

最近、「ポリティカル・コレクトネス」への過度な配慮が指摘されている大手ゲーム会社『スクウェア・エニックス』。そんな同社に、「倫理」を司る部署が存在することが明らかになり、国内のゲーマーからはさまざまな意見が飛び交っている。

「FF」を裏で支えていたスタッフ

その部署の存在が明るみになったきっかけは、『週刊ファミ通』のインタビューに答えた野村哲也氏の発言だった。

野村氏は『ファイナルファンタジーVII』などに関わってきた「スクエニ」を代表するゲームクリエイターの1人だが、『FINAL FANTASY VII REMAKE』について気になる発言が。ティファの胸が小さくなった理由について、社内の「倫理部署」からの指示があったと述べていたのだ。

ここで言われているものと同一かは不明だが、実際に「スクエニ」内部には、表現を倫理的な観点から監修する「品質管理部・倫理チーム」というものが存在する。

その仕事内容については、「スクエニ」公式サイトのリクルートページに掲載されている、社員インタビューから確認可能。倫理チームの一員だというその人物は、シナリオやデザインなどのゲーム内表現を対象として、「差別や偏見、不快になる表現を含んでいないか」「レーティングに則った表現になっているか」といったチェックを行っているという。

「ポリコレ部署」の必要性

まさしく“ポリコレ部署”と言えるような部署の存在に、ネット上のゲーマーからは、《こりゃドラクエ10のサンタスカートのパンツが巨大スパッツに変貌するわけだ》《守るべきものは他にあるやろ…》《まぁスクエニの最近でてるやつってポリコレ配慮系だもんな》と驚きの声が。

元々、日本国内ではポリコレ的表現の変更に反感を抱く人が多く、「ファイナルファンタジー」などの「スクエニ」作品では度々物議を醸してきた。そうした背景も手伝い、「倫理チーム」は波紋を呼んでしまったのだろう。

ただ、海外展開を考えるならば、大企業ほどポリコレとは縁が切れないという事情もあるはず。実際に2023年に発売が予定されている『FINAL FANTASY XVI』は、海外メディアなどで「黒人が存在しないゲーム」などと指摘され、炎上してしまった。

“吉P”でお馴染みの名物プロデューサー・吉田直樹氏が演出の狙いを語ったものの、納得のいく説明ではなかったようで火に油を注ぐ形に。いわば「スクエニ」はポリコレ的風潮の被害者であるとも言える。

一方では過剰なポリコレ配慮と叩かれ、他方ではポリコレ配慮が足りないと言われる、まさに板挟みの状態。今後の成功は、「倫理チーム」の働きにかかっているのかもしれない…。

文=大上賢一

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