“ゲーセン文化”は令和で終焉!? ゲーマーが街から消えた理由

“ゲーセン文化”は令和で終焉!? ゲーマーが街から消えた理由

“ゲーセン文化”は令和で終焉!? ゲーマーが街から消えた理由 (C)PIXTA

ここ数年で度々取り沙汰されるようになった、若者のゲームセンター離れ。最近は大手企業が経営している店舗も閉店しているほど惨状な状況だが、結局のところなぜ人々はゲームセンターに行かなくなったのだろうか。

家庭用ゲーム機の進化とゲーセン文化

ゲームセンターの衰退に関する出来事として、ここ最近とくに象徴的だったのが、約28年間愛されてきたアミューズメント施設『セガ池袋GiGO』の閉店。通称“池ギー”と呼ばれたゲームファンの聖地で、かつては多くのゲーム大会が行われ、新作ゲームのロケテストでは長蛇の列ができるほどの熱気に包まれていた。

コロナ渦の影響もあり、ゲームセンターの閉店ラッシュが続いているが、それ以前から「若者のゲーセン離れ」が顕著だった印象。ネット上の声を見てみると、その要因としてまず挙げられがちなのが、「家庭用ゲームの質が上がった」というものだ。

一言で「ゲーセン」といってもさまざまなゲームが置かれているが、これはいわゆる“ビデオゲーム”に関する問題。格闘ゲームやシューティングゲームなどが代表的だが、以前はまずアーケードゲームとしてリリースされ、それから家庭用ゲームに移植されるのがお決まりの流れだった。

つまり最新のゲームを遊ぶには、ゲームセンターに行かなければならなかったということ。しかし現在は家庭用ゲーム機やPCのスペックが上がり、家にいながらハイクオリティなゲームをプレイできるようになったのだ。

その他プレイヤー同士の対戦についても、今はオンライン対戦が当たり前の時代。ネット回線も、より高速で安定したものとなり、格闘ゲームやFPSといった反応速度が求められるゲームも、ほとんど違和感なくオンラインで対戦できるようになった。