
神漫画から駄作に…“引き伸ばし”の犠牲になった『サンデー』連載作品ランキング (C)PIXTA
週刊漫画誌などで横行している、人気を長引かせるための“引き伸ばし”行為。これによって作品のクオリティが右肩下がりとなり、駄作となってしまうことも珍しくない。今回はとくに引き伸ばし失敗の傾向が強い『週刊少年サンデー』の作品にフォーカスしてみよう。
<3位>『神のみぞ知るセカイ』若木民喜
『神のみぞ知るセカイ』は、2008年から約6年にわたって連載されていた作品。「ギャルゲー」の設定を現実世界に持ち込むというユニークな設定で、ヒロインを攻略対象に見立て、恋に落としていく物語だ。
“ギャルゲーオタク”の主人公がヒロインを理詰めで攻略していく…という展開はこれまでのラブコメにはない要素。さらに魅力的なヒロインが多数登場することもあり、連載が始まった当初は新時代のラブコメとして大いに期待されていた。
2010年から、3期にわたってTVアニメ化されたところを見ても、作品として大成功だったことは間違いないだろう。しかし途中からクオリティ低下が指摘され始め、とくに「過去編」は賛否両論を巻き起こすことに。
読者の間では、《途中から引き伸ばしがひどかった》《ラブコメ最高傑作は神のみぞ知るセカイ(ただし女神篇まで)》《名作になる可能性が高かったラブコメを凡作に落とすサンデー編集部なんなんだ》といった声も少なくない。