『FF7』エアリスの“花売り”は隠語? いかがわしい解釈が消えないワケ

『FF7』エアリスの“花売り”は隠語? いかがわしい解釈が消えないワケ

『FF7』エアリスの“花売り”は隠語? いかがわしい解釈が消えないワケ (C)PIXTA

名作RPG『ファイナルファンタジーVII』(FF7)の2大ヒロインの一角である、「スラムの花売り」ことエアリス。この「花を売る」の意味をめぐり、さまざまな議論が交わされてきたが、実際のところはどうなのだろうか。

エアリスは夜の蝶だった?

エアリスは、もとはミッドガルにある「伍番街スラム」にいた少女。教会に生い茂った草花を世話しており、そこで採取した花を1ギルで売って暮らしている。

そんな彼女には、自己紹介で「スラムの花売り」と名乗るシーンがあった。「花を売る」という言葉を、いわゆる「春を売る」の隠語として解釈することは難しくない。

実際、1ギルしか儲けがない花では生計を立てにくいはず。スラムという土地柄が生活苦を反映しているのもあって、エアリスが身を売っているとウワサされることになった。

さらに2020年発売の『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、エアリスが相手を見て値段を決める設定が。男を品定めするような振る舞いで、いかがわしさが一層際立っている。

その一方で、こうした説をこじつけと一蹴するファンも。《天然の花が貴重だから花売りが成立するのだと思うんだが。エアリスを汚い女にするな》《深読みが好きなオタクが騒いでるんだろう》などと、反論が繰り広げられていた。

公式の対応に問題アリ

なお、エアリスの「花売り」に関しては、「FF7リメイク」のように他のシリーズ作品で後付けされた設定やセリフがいくつか存在する。

『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』では、エアリスが古代種として「神羅カンパニー」に保護されていた設定が登場。そのため金銭面では困っておらず、花売りで生計を立てる必要がないと判明した。

これにより、エアリスの身売り説は否定できるのだが、他方で制作陣によって火種が投下されてしまったことも。

『ファイナルファンタジータクティクス』(FFT)には、パラレルワールドでのエアリスが登場するが、彼女に対し「花を売るより春を売ってたほうがいいかもなぁ」と話すモブがいるのだ。

これは制作陣が、「花売り」の意図を分かってやっているようなもの。ちなみに「FF7」の発売は1997年1月で、「FFT」は同年6月に発売された。

公には否定しているが、制作陣が隠語を分かった上でエアリスを「花売り」にしたのは、もはや明白かもしれない。

文=野木

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Benzoix / PIXTA

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