
『ポケモンSV』海外ファンが“ボイスなし”を一喝!「不自然」「今すぐ実装すべき」 (C)PIXTA
シリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも、かたくなに実装されないゲーム内のキャラクターボイス。海外ファンたちはその仕様に不満を抱いているようで、とあるアテレコ動画をきっかけとして大きな波紋が広がっている。
声のない本家の方が不自然?
『ポケモン』シリーズのボイス実装といえば、2022年1月に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』が記憶に新しいだろう。
主人公に専用ボイスが実装されるという、初の試みによって、大きな話題を呼んだ。
他にもスマートフォン向けアプリ『ポケモンマスターズ EX』でパートボイスが導入されたが、逆に言うとその他は“ボイスなし”の仕様。無論、シリーズ最新作となる「ポケモンSV」にもキャラクターの声は吹き込まれておらず、海外ファンたちが疑問を示していた。
そんな矢先にネット上で話題になったのが、外国人声優・Joe Goffeney氏が投稿した「ポケモンSV」のアテレコ動画。声優仲間と数日にわたって一部キャラクターのセリフをアテレコしたようで、ネモやクラベルなどのキャラクターたちに声が吹き込まれている。
Pokémon absolutely NEEDS voice acting in Generation 10. pic.twitter.com/uPtjYflNV7
— Joe Goffeney (@Dr_Bonehead) November 29, 2022
これを彼自身のツイッターで紹介したところ、15万件もの“いいね”が寄せられる事態に。
そして海外のネットユーザーからは、《ちょっと声を入れるだけで、こんなにも印象が変わるのか!?》《アテレコ版を見た後だと、むしろ声のない本家が不自然に見えてくる》《今すぐボイスを実装すべき。声をつけることでクライマックスシーンがますます印象的になるはずだ》といった反響が後を絶たない。
“ボイスなし”のせいでネズのライブが…
過去作を振り返ってみても、キャラクターボイスがないことで不自然になってしまった描写は多数存在する。
その最たる例と言えるのが、『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するジムリーダー・ネズの歌唱シーンだろう。
ゲーム本編にはネズがステージに立ち、熱唱する場面が登場するのだが、もちろん歌声は入っていない。
代わりにネズの足踏み音と観客の声援だけが会場に鳴り響いているため、まるで彼がタップを踏んでいるかのようなシュールな絵面に。
これに関しては、日本のユーザーからも《正直、パートボイスくらいは欲しい。剣盾でもネズのライブとかシュールすぎて笑うしかなかった…》《ネズライブだけは声を入れてあげて!》といった声が相次いでいる。
ただ、海外のファン全員がフルボイス実装に肯定的なわけではない。
その理由としては、フルボイスを実装することで、データサイズが大きくなることが懸念されているようだ。
またボイス実装によって、グラフィックにも少なからず影響が出るのではないか…という声も。
つまり「グラフィックの質を下げるくらいなら、キャラクターボイスはなくてもいい」と考えられているようだが、普通のゲームでは当たり前に両立されている要素なので、開発スタッフを舐めすぎているような気も…。
今や『ドラゴンクエスト』シリーズですらキャラクターボイスが実装されているが、「ポケットモンスター」シリーズの今後はどうなるだろうか。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
Kostiantyn Postumitenko / PIXTA