花形はゾロだけ? アニメ『ONE PIECE』原作と異なる描写で“サンジ冷遇”加速

花形はゾロだけ? アニメ『ONE PIECE』原作と異なる描写で“サンジ冷遇”加速

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

アニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の第1046話『一か八かの大勝負! 両翼出陣!』が、1月8日に放送された。作中ではゾロとサンジの“両翼コンビ”が大活躍するところが描かれたが、その扱いの格差に憤慨してしまったファンもいるようだ。

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

「百獣海賊団」の大看板・キングに追いつめられ、絶体絶命のピンチに陥るゾロとチョッパー。とくにゾロは満身創痍で、薬が効果を発揮するまで、あと少し時間がかかりそうな状態だった。

すかさずサンジは2人を助けようとするのだが、クイーンの相手をしているため、近づくことができない。

そこで助太刀に入ったのが、元「白ひげ海賊団」1番隊隊長・マルコだ。

マルコは華麗にキングたちを妨害すると、次の瞬間に降参を宣言。そして不敵な笑みを浮かべながら、「花形、登場だよい」と言い放つ。すると、超回復を遂げたゾロが飛び出し、勢いよく戦線復帰を果たすのだった──。

とうとうこの戦いの“花形”が到着し、戦況が白熱。ゾロとサンジという「麦わらの一味」の両翼が揃い、キングとクイーンに対峙する展開を迎えている。

激熱な展開に、アニメ勢の視聴者たちは《そうなの、ゾロは花形なんだよ!》《マルコの「花形登場だよい」からのゾロがマジでかっこよすぎるんやけど!》《花形のゾロ、かっこよ》《マルコの『花形登場だよい』からのバトンタッチで出てくるゾロ、かっこよすぎ!》と盛り上がっていた。

原作改変で「花形」が1人だけに?

ところがこの「花形」の描写、原作とは大きく異なっている。

アニメ版ではマルコによるセリフの後にゾロが飛び出してくるため、彼だけが「花形」のような印象。だが原作では、ゾロとサンジが2人揃って「花形」として描かれていた。

そのため原作派は、ゾロだけを「花形」扱いするような描き方に不満を覚えた模様。

ネット上では、《原作だとちゃんとゾロとサンジの2人が「花形」なのに、演出のせいか「ゾロ」が花形だと言っている人いてすごい残念》《アニワンで「花形登場」が初見の人にはゾロだけしか「花形」に見えないと言われてるね。確かに言われてみたら、これは原作を知らないと「花形=ゾロ」にしか見えないわ…》《サンジくんも花形だから!》といったお気持ちが表明されている。

サンジといえば、ただでさえ“冷遇”疑惑が上がりがちなキャラクター。せっかく「両翼」として格が上がったところなのだが、思わぬ冷や水を浴びてしまった。

ここからクイーンとの戦いで挽回してみせてほしい。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

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