
ポケモン全国図鑑No.1000に不正疑惑! 犠牲になった哀れなモンスターたち (C)PIXTA
『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの種類が、この度1,000匹を超えた。それを記念した公式動画『Pokémon 1008 ENCOUNTERS』も公開され、記念すべき“全国図鑑No.1000”のポケモンが祝福されているのだが、その裏で哀れな犠牲者も生まれてしまったようだ。
一躍脚光を浴びたサーフゴー
シリーズ最新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモンSV)は、ニンテンドースイッチで2022年11月18日に発売。そこでは、新たに103匹の新ポケモンが追加された。
これまで登場したポケモンの種類を合計すると、フォルム違いを除けば、合計で1,008匹になった計算だ。
いよいよ1,000の大台を超えたということで、「Pokémon 1008 ENCOUNTERS」では999から特別な演出が。999のコレクレー、そして1,000のサーフゴーが、まるで主役のように描かれていた。
サーフゴーは、コレクレーが「コレクレーのコイン」を999枚所持した状態で進化した先のポケモン。その体は1,000枚のコインでできており、全国図鑑No.1000の到達を祝福するために生まれたかのような設定だ。
ところがこのエモーショナルな設定には、ちょっとした裏がある。強引としか思えない“図鑑番号の調整”があったのだ。
サーフゴーの犠牲になった2匹
犠牲になったポケモン、それはトドロクツキとテツノブジン。「ポケモンSV」に登場する新ポケモンで、それぞれ図鑑番号は397(全国No.1005)と398(全国No.1006)となっている。
しかし冷静に考えると、この図鑑番号には違和感を抱かざるを得ない。というのも本来、両者は“もっと前”の番号を与えられるはずだった。
「ポケモンSV」にはパラドックスポケモンという一群が存在しており、その古代種は全国図鑑で984~989、未来種は990~995の番号にまとめられている。しかし古代種の中でもトドロクツキは1005番、未来種であるテツノブジンは1006番となっている。
もしこの2匹を古代種・未来種でまとめて番号を振ると、コレクレーの図鑑番号は1001、サーフゴーの図鑑番号は1002になってしまう。そこで番号を調整するという“大人の事情”が働き、イレギュラーな番号になったのではないだろうか。
この事実に気づいたプレイヤーも多く、ネット上では《サーフゴーのせいでトドロクツキとテツノブジンの図鑑番号仲間はずれにされたのか…》《コレクレーとサーフゴーの図鑑番号調整のために位置ズラされたのかw》《トドロクツキとテツノブジン不憫すぎw》《辻褄合わせのために他のパラドックスから引き離されたトドロクツキとテツノブジンさん…》といった声が上がっている。
トドロクツキはボーマンダ、テツノブジンはサーナイトやエルレイドと関連するポケモン。どちらも人気ポケモンと関係するにもかかわらず、扱いとしては不憫と言わざるを得ない…。
文=野木
【画像】
Zinkevych / PIXTA