ジャンプ+のコメント欄は封鎖すべき?『怪獣8号』『推しの子』などが餌食に

ジャンプ+のコメント欄は封鎖すべき?『怪獣8号』『推しの子』などが餌食に

ジャンプ+のコメント欄は封鎖すべき?『怪獣8号』『推しの子』などが餌食に (C)PIXTA

Web漫画界の最大手として、漫画好きの間で重宝されている『少年ジャンプ+』。同アプリでは各話ごとにコメント欄が解放されているのだが、そこで心ない意見が殺到してしまうことも珍しくない。

読者の間では、作品の未来を守るために「封鎖すべき」と憤る声もあるようだ。

民度が低すぎて無法地帯に

いくつも人気漫画を抱える「ジャンプ+」は、コメント欄に1話あたり1,000を超える投稿が殺到することも珍しくない。

もちろん基本的にはファンたちが集まる場所なので、ポジティブな意見が寄せられることの方が多い。

しかし作品の評価がネガティブな方に偏ると、とたんに否定的な感想で埋め尽くされることに。

代表的なのは、松本直也の『怪獣8号』だろう。

今はだいぶマシになったものの、一時期は最新話が配信されるたびにコメント欄が大荒れしていた。

まるで編集目線のようなストーリーへのダメ出しや、頭ごなしに作品を全否定するコメントなどが並んでおり、“地獄絵図”とも言われていたほどだ。

近頃は、原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴによる『【推しの子】』も新たなターゲットに。

未成年の恋愛事情や、アイドルの恋愛の是非をめぐって、議論が紛糾するという奇妙な光景となっていた。

しかもこうした現象は、世間で注目度の高い作品だけがターゲットになるわけではない。

『僕の武器は攻撃力1の針しかない』や『ゲー魔王』など、始まってから半年にも満たない漫画でも、コメント欄が大荒れしている。

割れるコメント欄への意見

なお、「ジャンプ+」には悪質なコメントを読者側が通報できる機能も用意されており、通報が一定数を超えると削除される。

ひどい場合には運営側が自発的に削除に踏み切ることもあるが、それでもコメント欄の民度はよくならず、いたちごっこが続いているようだ。

荒れたコメント欄を見たくないという読者からは、《コメント欄、閉じた方がいいんじゃない》《割とマジでコメ欄封鎖でええわ》《この手の機能っていらないんじゃない?》などと、“コメント欄廃止論”が唱えられていた。

とはいえ、作品によっては平和を保っているコメント欄も多い。

たとえば平方昌宏の『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』は、作者自身がコメント欄を頻繁に活用しており、読者との交流の場になっている。

読者同士が作品の好きなところを共有する場として、正しく利用されているコメント欄も多く、《ジャンプ+はコメント欄が無駄に面白い》《コメント欄が楽しくて好きな作品を色々話してるの見たくて課金してるまである》という層も。

荒んだコメントの多さで知られていた『Yahoo!ニュース』は、ユーザーの電話番号登録を必須化することで幾分か沈静化した。

「ジャンプ+」も何か策を講じてくれるといいのだが…。

文=野木

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Kostiantyn Postumitenko / PIXTA

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