
スクエニ超大作『FORSPOKEN』に大コケの気配! メタスコア“駄作認定”の原因は… (C)PIXTA
スクウェア・エニックスによる新作ゲーム『FORSPOKEN』(フォースポークン)が、1月24日に発売された。世界的に注目を集める“大作”だったものの、発売されるやいなや、イマイチな評価が飛び交ってしまっている。
オープンワールドの期待作だったが…
同作は、PS5およびPCでプレイできるアクションRPG。開発を手掛けた『Luminous Productions』は、『ファイナルファンタジーXV』の制作スタッフが集まり、スクウェア・エニックス・グループから発足されたゲーム会社だ。
ゲームの内容としては、ニューヨークで暮らしていた少女・フレイが、モンスターがはびこる異世界「アーシア」に飛ばされてしまい、魔法の力で冒険を繰り広げる…という展開になっている。
また、オープンワールドを採用しており、広い世界を魔法でパルクールのように駆け回れるのも魅力だ。
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美しくも残酷な異世界「アーシア」へと飛ばされた
主人公フレイが、魔法のブレスレット「カフ」と共に
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— ForspokenJP (@ForspokenJP) January 23, 2023
昨今のオープンワールドゲームといえば、フロム・ソフトウェアの『エルデンリング』を筆頭として、クオリティさえ高ければ成功を約束されているような覇権ジャンルと言える。
ところがそれにもかかわらず、《ガチでひと昔前のオープンワールドって感じ》《街の中の移動がダルめだったり会話とかイベントで毎度暗転するのが…スクエニっぽい微妙さ》《ストーリーと移動と戦闘システムが良かったけど、全体のテンポ感と演出が酷すぎてすべて台無しにしてる》などと、酷評する声が続出している。
海外レビューが大荒れ
また、「FORSPOKEN」は世界規模のゲームレビューサイト『Metacritic』でも評価が低く、100点満点で68点という微妙なスコアを記録している。『エルデンリング』が96点なのを踏まえると、雲泥の差と言えるだろう。
どんな点が酷評されているかというと、主にベタで予測しやすいストーリーがやり玉にあげられている。
「エルデンリング」は重厚な物語と壮大な世界観で知られているが、その下地には人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原案小説の作者であるジョージ・R・R・マーティンが関わっていた。
他方で「FORSPOKEN」のストーリー制作には、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のゲイリー・ウィッタや、『アンチャーテッド』のエイミー・ヘニングなどが携わっている。
ライターの力量差が現れたのか、それを表現するゲーム作りの部分で差が付いたのか、判断が難しいところだ。
ほかにも同作はキャラクターの魅力のなさ、テンポの悪さなどが指摘されており、賛否両論といった印象。
ただ、今は「FF15のスタッフだから」という偏見で批判しているゲーマーも多そうなので、もしかすると今後評価が落ち着いていくかもしれない…。
文=野木
【画像】
Kostiantyn Postumitenko / PIXTA