
『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)
日夜、さまざまな凶悪事件が巻き起こっている『名探偵コナン』の米花町。2月11日放送のアニメ第1073話『探偵団の引ったくり大追跡』では、あまりにも“事件慣れ”した少年探偵団の姿が描かれており、ツッコミの声が続出している。
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※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています
ある日の大通り、歩美はひったくり犯を被害者が追いかける場面に遭遇。少年探偵団や警察も駆けつけたが、ひったくり犯が逃げ込んだ先の団地の一室で、住人の佐村功一が遺体となっているところが発見された。
また目暮警部のもとには、ひったくりに盗まれた財布と現金を持った遺体が発見されたという通報が。その人物は居酒屋で毒物を飲んで自殺した男・東金勝美で、佐村の仲間だったことも発覚する。
しかし心残りのあるコナンは、ふたたび現場に戻って捜索を開始することに…。
歩美ちゃんが走り去る赤い上着の男を見かけたあと、同じ方向から、引ったくりだ〜と大声で走ってくる男性が!
逃げた方へ探しに行くと、人が倒れていてそばには赤い上着と奪われたバッグが。
でも倒れていたのは引ったくり犯じゃなくて…!?TVオリジナル
「探偵団の引ったくり大追跡」このあとすぐ! pic.twitter.com/Bal0WujQfQ— 江戸川コナン (@conan_file) February 11, 2023
ひったくりから始まり、立て続けに2名の死者が出るほどの異常な事件。しかし少年探偵団のメンバーたちは、ほとんどがただの小学生でありながら、もはや日常の延長のような反応を見せていく。
まず歩美はひったくり犯を目撃後、笑顔で少年探偵団を召集。そして警察と共に団地の中へ突入した際には、死体を目の当たりにしても表情は変わっていなかった。
むしろ歩美は現場を見て「犯人の着てた赤いジャンパー!」と言い、元太も「あの男がひったくり犯人か?」と冷静に推理。さらにひったくりの被害者を自宅に送る際、歩美は「今日は大変だったね、ひったくりにあったり、遺体を見ちゃったり」などと気を遣っている。
視聴者をドン引きさせてしまった“遺体慣れ”
コナンと灰原はともかく、歩美、元太、光彦の3人はれっきとした小学1年生なので、叫び声すら上げないのは不自然と言えるだろう。
“遺体慣れ”した少年探偵団に対し、ネット上では《死体に対して全く驚かない小学1年生が一番怖いわ…》《少年探偵団、死体に慣れすぎててこわい》《「遺体を見ちゃったり」と大人を慰める小学生、怖いです》《公園で遊びながら殺人事件について考察する小学生何なの…》といったツッコミが殺到している。
その中でも、とくに冷静すぎる言動を連発していた歩美に対しては、《歩美ちゃんが遺体をよく見てるみたいな言い方しててめっちゃ怖かった》《どんな小学生やねんってなったwww 死体見すぎて感覚麻痺しすぎ》《歩美ちゃんのメンタル、さすがに異常だろ》とドン引きの声が上がっていた。
とはいえ歩美、元太、光彦も、アニメ放送初期には事件に巻き込まれて泣きわめいていた過去もある。「名探偵コナン」は、そんな彼らの成長を楽しめる作品だったのかもしれない。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)