
ジャンプ+の人気漫画が続々終了! 異常事態に飛び交う“打ち切り”のウワサ (C)PIXTA
集英社による公式漫画アプリ『少年ジャンプ+』で、ここ最近連載終了を迎える作品が相次いでいる。ネクストブレイクを期待されていた注目作も次々と完結しているため、読者の間で「一体何が起こってるんだ…」と驚きの声が相次いでいる。
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『SPY×FAMILY』のヒットに続くはずが…
たとえば住吉九による人気漫画『ハイパーインフレーション』は、1月20日に“あと4話”で完結を迎えることが告知された。
隔週金曜日の連載ペースなので、順当に進めば、3月17日に最終回となりそうだ。
『ハイパーインフレーション』、あと4話で終了です!
2月17日まで全話無料で読めますので、ぜひ皆様で最後までお楽しみ頂ければ嬉しいです!https://t.co/kFZqaniOkS pic.twitter.com/qprPrwGmI7
— 『ハイパーインフレーション』/住吉九 (@sumiyosikyu) January 19, 2023
同作はファンタジーと経済を両立させた異色の漫画。2020年11月から連載されており、漫画賞などで注目を浴びることも多かった。ネットの一部では、カルト的な人気を博していた印象だ。
他にも1月21日には、3年近く連載されていた『歯医者さん、あタってます!』が完結。またヤクザと化学教師のタッグを描いた『腹腹先生』や、『ゲーミングお嬢様』などの異色作も終わってしまった。
さらに、『チェンソーマン』の立役者である名物編集・林士平氏の担当作品も次々と終了。『アンテン様の腹の中』『宇宙の卵』『全部ぶっ壊す』『神のまにまに』…いずれも熱狂的なファンを生んでいたが、ほとんど同じタイミングで完結を迎えている。
「打ち切り」なのか円満な完結なのか…
なぜ長期連載されていた人気作が、示し合わせたように同じタイミングで終了しているのか。その理由については、決算期に合わせた編集部の意向という見方もあるようだ。
だとすれば、完結作品の中には、作者が意図していない“打ち切り”作品も存在するかもしれない。
ちなみに「ジャンプ+」の打ち切り基準については、『アビスレイジ』や『筋肉島』などの作者・成田成哲が言及したことがある。どうやらコミックスの売り上げや閲覧数などで、連載継続の可否が決まるそうだ。
コメント頂いたので独り言程度に答えておこうと思いますが…
ジャンプ+でも基本的には連載継続は単行本の売上で決まります。
もし本当に作品の続きを読みたいなら単行本を買うのが一番の応援になるのは間違いないです。
ですが、閲覧やいいジャンが上位に入る事で連載が継続する場合も有ります。
続く— 成田 成哲@筋肉島@ジャンプ+ (@bisekai1) February 18, 2019
ただ、「ハイパーインフレーション」の作者・住吉九は、ラスト4話について「この4話のためにここまできました」とも語っており、想定通りの結末であることを強調していた。
たまたま同じタイミングで終了を迎えただけで、打ち切りではない作品もありそうだ。
いずれにしろ、次に期待がかかるのは新連載だが、今のところこれといった話題作は生まれていない。
「ジャンプ+」の完結ラッシュは、どんな結果をもたらすのだろうか…。
文=野木
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