神作画でも誤魔化しきれず…アニメ『ONE PIECE』引き伸ばしにファンの不満爆発

神作画でも誤魔化しきれず…アニメ『ONE PIECE』引き伸ばしにファンの不満爆発

『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

人気アニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の最新話となる第1052話『風雲急を告げる! 鬼ヶ島の末路!』が、2月19日に放送された。ここ数回にわたって劇場アニメのような“神作画”を連発しているが、テンポの悪さが気になってしまう視聴者も多いようだ。

【関連】ルフィとルッチが共闘!?『ONE PIECE』激アツ展開も読者からは「雑魚じゃん…」 ほか

※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

同話は、前回放送されたエピソードの丁寧な回想からスタート。そして物語の前半では、都に向かって落下する鬼ヶ島を止めるために奮闘するモモの助とヤマトの姿や、カイドウとルフィによる一騎討ちの模様が描かれるのだった。

また後半は、鬼ヶ島城内でキングと激闘を繰り広げるゾロも登場。さらにサンジ対クイーンの戦闘も描かれ、主役たちが勢ぞろいする熱い展開となっている。

ゾロやサンジの戦いは迫力たっぷりな作画で描き出されており、視聴者たちも手に汗を握ったようだ。ネット上では《今週も作画が神ってた!》《エフェクトや特殊効果もりもり。作画が神すぎて頭おかしい》《これ劇場版ですか?》などと絶賛の声が続出している。

ここ最近のアニメ「ONE PIECE」では、シリーズ屈指の作画回が続いている最中。1月29日放送の第1049話では、“東映が誇る最強アニメーター”こと太田晃博氏の参加なども話題を呼んだ。

神作画は“誤魔化し”に過ぎない?

物語も演出も「ワノ国編」がもっとも盛り上がっているタイミングなのだが、原作ファンたちは、必ずしも満足していないようだ。

なぜなら神作画によって誤魔化しているものの、肝心なストーリーの方はほとんど進んでおらず、原作のテンポが損なわれているという。

たとえば今回のエピソードは、冒頭の回想シーンで約2分20秒という尺を使用。戦闘シーンの合間にも回想を挟んでいる上、登場人物たちの無意味なドアップなども盛り込んでいる。

そのため、《今週のワンピは引き伸ばしえぐかったな》《いくら作画いいからってなんか進まんな…》《全然話が進まない。時間延ばしの無駄な描写多すぎて退屈》《ワンピがもうドラゴンボール並の引き伸ばし》《「会話と会話のテンポを遅くする」とか引き伸ばし方がちょっと凄い》といった批判が出始めている状況だ。

ただ、今回のエピソードは原作102巻の第1027話『想像を超える危機』から11ページ分がアニメ化されており、ストーリーが全く進行していないこともない。この先さらに密度が薄くなれば、伝説のアニメ『ドラゴンボールZ』を超えられるかもしれない…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』104巻(尾田栄一郎/集英社)

◆過去のアニメ「ONE PIECE」レビューはこちら

【あわせて読みたい】