
全世界待望のFPS『ATOMIC HEART』に酷評の嵐!? ウクライナ政府による“不買運動”も… (C)PIXTA
ゲームファンの間で大きな期待を寄せられていたアクションRPGゲーム『ATOMIC HEART』が、2月21日に発売された。しかし実際にプレイした人々から酷評の声が相次いでいる上、ウクライナ政府の逆鱗にも触れてしまったようだ。
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期待作にもかかわらずメタスコアは70点台
同作は、1955年の“架空のソビエト連邦”を舞台にしたゲーム。キプロス共和国のデヴェロッパー『Mundfish』が制作を手掛けている。
if世界のソ連では、ロボットと人間が共存する理想郷国家が完成していた。しかし繁栄の象徴である「空中都市チェロメ」で、突如ロボットが暴走。プレイヤーはKGBの特別捜査官「P-3」となり、一般人から秘匿された技術開発施設に潜入捜査を行う…という内容だ。
その特異な設定やビジュアルから、ゲームの発売前には世界中で注目が集まっていたのだが、“完成品”は想像とはどこか違ったらしい。
海外のゲームレビュー収集サイト『Metacritic』によると、PC版のメタスコアは現在77点。またXbox Series X版は73点、PS5版に至っては71点という有様だ。
こうした評価を受け、ゲームファンからは《クソゲーに片足突っ込んどるがな》《やっぱり駄目だったか。PVから駄ゲー臭してたからな》と失望する声が上がっている。
ウクライナ政府から販売NGの指示!?
実際にレビューを見てみると、どうやら1人称ゲームとして重要な視点操作や、アクションの操作性が賛否両論を招いているようだ。
またゲームの内容以外にも、思わぬ観点からの批判が飛んできているとか。ウクライナ政府からクレームが上がっているのだ。
というのも同作では、共産主義思想やソ連を美化する表現が見られるとのこと。ロシア軍との戦闘が続くウクライナにとって、これは決して看過できない要素だったのだろう。
現在、ウクライナのデジタル変革省は発売元であるソニー、マイクロソフト、Valveにウクライナ国内での配信停止を要求し、国を挙げての“不買運動”に発展している。
また、ゲームの売上がロシアの資金源となることも危惧しているらしく、他国での販売制限を求めるほか、海外ユーザーに対する呼びかけなども行っているという。
まさに未曽有の逆境にさらされている「ATOMIC HEART」だが、禁止されると逆に遊びたくなるのがゲーマーの性というもの。むしろ売上が伸びる可能性もありそうだが、どうなるだろうか…。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
Benzoix / PIXTA