海外でハリポタゲーム『ホグワーツ・レガシー』炎上中! 原作者の“思想”からイベント出禁へ

海外でハリポタゲーム『ホグワーツ・レガシー』炎上中! 原作者の“思想”からイベント出禁へ

海外でハリポタゲーム『ホグワーツ・レガシー』炎上中! 原作者の“思想”からイベント出禁へ (C)PIXTA

発売からわずか2週間で、1,200万本以上を売り上げるロケットスタートを決めている『ホグワーツ・レガシー』。日本国内でも爆発的なヒットを記録しているが、片や海外ではイベントで“出禁”になってしまうほど物議を醸しているようだ。

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原作者の“思想”が問題視された?

同作の扱いをめぐって注目を浴びたのは、RTA(リアルタイムアタック)の大型イベント『Awesome Games Done Quick』。イベントで“禁止”扱いとなるゲームの中に、『ホグワーツ・レガシー』が含まれていることが発覚した。

「禁止ゲーム」のリストを見てみると、対象となっているのは、『Five Nights at Freddy’s』や『ゴッド・オブ・ウォー』など。“Twitchで禁止されているゲーム”も含まれており、アダルト要素やヘイトスピーチ、暴力といった観点が判断基準となっていそうだ。

その一方で、なぜか「ホグワーツ・レガシー」を含む「ハリー・ポッター」シリーズのゲームも禁止リストに。「ホグワーツ・レガシー」は日本のCERO表記でもC区分(15歳以上対象)となっており、決して過激な描写があるわけではない。

ではなぜそんな同作が禁止対象となったのか…。ゲーマーの間では、『ハリー・ポッター』の原作者、J.K.ローリングの言動が問題視されたためだと推測されている。

J.K.ローリングは、トランスジェンダー女性の社会的な扱いをめぐる発言によって物議を醸しており、トランスジェンダーに否定的な思想、“トランスフォビア”の持ち主と指摘されることもある。

この話題は海外では非常にセンシティブな扱いとなっており、過去には映画版「ハリー・ポッター」出演者であるダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンなどからも、苦言を呈されていた。

海外メディアがトランスフォビアを批判

「ホグワーツ・レガシー」が発売されると、そんなJ.K.ローリングの言動がますます問題視されることに。海外では、ちょっとした“不買運動”めいた動きが巻き起こっている。

たとえばアメリカのメディア『WIRED』誌は、発売当日に10点満点で1点のスコアを付けたレビューを公開。ゲームの内容を酷評すると共に、J・K・ローリングの近年の言動についても言及していた。

またアメリカのゲームクリエイター、ブリアンナ・ウは自身のツイッター上で「ホグワーツ・レガシー」に対する“ボイコット”を呼びかけ。トランスジェンダーの人々に関心があるならそうすべきだと訴えていた。

そしてオーストラリアのメディア『GamesHub』も、「ホグワーツ・レガシー」を批判することについて「道徳的責務」を感じているというライターの意見を掲載している。

どうやら一部では、同作を肯定することを“トランスフォビアに加担すること”と見なすような風潮も生まれているようだ。

とはいえ、J.K.ローリングは「ホグワーツ・レガシー」自体には携わっておらず、作中にはトランス差別の要素はない。むしろシローナ・ライアンというトランスジェンダーのキャラクターが登場しており、多様性に配慮した内容となっている。

原作者の思想と作品を切り離して考えることは難しいかもしれないが、「ホグワーツ・レガシー」の開発者たちの努力は報われてほしいところだ…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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