
『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)
アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)の第1075話『てっちり対決ミステリーツアー(下関編)』が、2月25日に放送された。普段から強引なトリックが出てくることも珍しくない同作だが、今回は“異次元の犯行”が行われてしまったようだ。
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※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています
老舗ふぐ料亭『泉谷』で起こった鍋の窃盗事件を解決すべく、知り合いの弁護士と共に山口県下関市を訪れたコナンたち。捜査の過程で容疑者候補は4人に絞られ、アリバイなどを調査する流れとなった。
4人のうち2人は、下関から関門海峡を渡った福岡県北九州市にあるレストランの経営者。しかし関門海峡の橋や連絡船の船着き場にあるカメラには犯人らしき姿は映らず、アリバイは確たるものかと思われた。
しかしコナンは平安時代末期に下関で行われた「壇ノ浦の戦い」からヒントを得て、犯人のトリックとアリバイを暴いていく…。
JR西日本ミステリーツアーの解答編後編!
ボクと蘭姉ちゃん、小五郎のおじさんは”家宝の鍋“を盗んだ容疑者候補の4人の料理人に話を聞きに行ったんだけど、全員にアリバイが!
ボクたちは話を聞きつつそれぞれの自慢の料理を味わうんだけど…?
「てっちり対決ミステリーツアー(下関編)」このあとすぐ! pic.twitter.com/AZmUrpAeKv
— 江戸川コナン (@conan_file) February 25, 2023
最終的に今回の犯人は、関門海峡を“泳いで”渡ったということが判明。関門海峡は船ですら潮の流れに逆らうのが困難な、世界有数の危ない海峡として知られている。
そんな海をダイビングで渡るという荒業に対して、ネット上では《関門海峡泳いで渡るのは絶対不可能》《世界でも有数のヤバい潮流の関門海峡泳ぎきれる奴。パワー系犯人やん》《ガンガン貨物船とか通ってるし、釣船も多いので速攻通報されて海上保安庁とか警察がやってくる》《潮止まりって言っても潮は止まらん。海なめんな》といったツッコミが殺到していた。
観光連盟も言及するほどの騒ぎに!
今回の事件の犯人は、ダイビングのライセンスを持っており、潮の流れが変わる時間帯を狙って泳ぐという計算高さを発揮していた。しかしダイビング用の時計を着けていたことから、コナンに“関門海峡横断”の疑いをかけられてしまったようだ。
一応、アリバイもトリックもそれなりの説明が行われているのだが、あまりにも強引なため、納得する視聴者は少なかったようで、ツイッター上では“関門海峡”がトレンド入りするほどの騒ぎとなった。
また、『福岡県観光連盟』の公式ツイッターの目にも留まったようで、「コナンで出てきた『関門海峡を泳いで渡る』という内容が話題ですが、関門海峡には福岡県と山口県の県境を歩いて越えられるトンネルがあります」と代替案を提案していた。
トレンドでも #関門海峡 が入り、コナンで出てきた「関門海峡を泳いで渡る」という内容が話題ですが🏊♂️、関門海峡には福岡県と山口県の県境を歩いて越えられるトンネルがあります🚶♀️https://t.co/uEvGkubVao pic.twitter.com/OzmO2CrOCe
— 福岡県観光連盟 (@visit_fukuoka) February 25, 2023
視聴者だけでなく観光連盟すらも直々にツッコミを入れた今回のトリック。命知らずな人が真似しないことを願うばかりだ。
文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)