令和にハリポタブーム到来! 絶好調の中で取り残される『ファンタビ』の悲劇

令和にハリポタブーム到来! 絶好調の中で取り残される『ファンタビ』の悲劇

令和にハリポタブーム到来! 絶好調の中で取り残される『ファンタビ』の悲劇 (C)PIXTA

新作ゲーム『ホグワーツ・レガシー』の大ヒットや続編『呪いの子』の成功などが報じられ、令和に『ハリー・ポッター』の再ブームが巻き起こっている。まさに“終わらないコンテンツ”という活況だが、その中で『ファンタスティック・ビースト』だけは苦境に追いやられているようだ。

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世界的大ヒットからドラマ化も決定!

「ホグワーツ・レガシー」は、2月10日に発売されたオープンワールドゲーム。「ハリー・ポッター」本編から遥か昔の時間軸が舞台となっているが、ゲームとしての完成度の高さもあり、原作ファンから大好評を博している。

現在はPS5、Xbox X|S、PCでの販売にかぎられているが、発売からわずか2週間ですでに1,200万本の売上を記録しているという。今後PS4、Xbox One、ニンテンドースイッチなどで発売されることで、歴史的な大ヒット作になるかもしれない。

さらに海外メディア『VGC』は、「ホグワーツ・レガシー」のテレビドラマ化が予定されていると報道。まだまだ構想段階のようだが、制作を担当する会社はドラマ『The Last of Us』と同じ『HBO』だとも明かされていた。

他方で、「ハリポタ」本編の“その後”を描いた『ハリー・ポッターと呪いの子』の勢いも止まらない。同作は2016年から世界中で公演が始まった舞台作品で、昨年から日本にも上陸しており、その脚本も書籍として販売されている。

また、海外メディアでは『ワーナー・ブラザース』が「呪いの子」を映画化するために動き出したという情報も報じられている。

詳細は明らかになっていないが、もしダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンなどのオリジナルキャストで映像化されれば、今の比ではない“ハリポタ旋風”が吹き荒れそうだ。

なぜか不幸が続いている「ファンタビ」

そんな2作品とは対照的なのが、「ハリー・ポッター」のスピンオフ映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズだ。

同作は魔法動物学者、ニュート・スキャマンダーを主人公としたストーリー。2016年の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』から始まり、これまでに3作品が公開されている。

ところが興行収入は、「ハリー・ポッター」本編から右肩下がりを続けている模様。最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、北米で公開された際に3日間で約4,300万ドル(当時のレートで約54億円)の興行収入を記録した。

十分スゴイ数字に思えるが、本編とスピンオフを合わせた「ハリー・ポッター」関連作品で、もっとも低い滑り出しだという。

また「ファンタスティック・ビースト」シリーズの人気が高い日本でも、「ダンブルドアの秘密」の興行収入は約46億円にとどまり、歴代ワーストとなっている。

こうした人気低迷から、シリーズの“打ち切り”すら囁かれている現状。さらに同作に出演した俳優たちが、次々と不祥事を起こしていることも不安材料だ。

クリーデンス役のエズラ・ミラーは、住居への不法侵入や窃盗によって起訴されたことが報じられ、アバナシー役のケヴィン・ガスリーも性的暴行により実刑判決を受けていた。

「ハリー・ポッター」ブームからすっかり取り残されているが、この先“ファンタビ旋風”が吹き荒れることはあるのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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