
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
現在の『ONE PIECE』では、「麦わらの一味」とDr.ベガパンクを窮地に追い込む“裏切り者”の存在が議論を呼んでいた。
3月20日発売の『週刊少年ジャンプ』16号に掲載された最新話では、その衝撃的な正体がついに明かされることとなり、読者たちがざわついている。
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※『ワンピース』最新話の内容に触れています
世界政府に命を狙われる身となり、島を脱出しようとするDr.ベガパンク。ルフィたち「麦わらの一味」はそれを助けようとするも、ベガパンクの配下であるはずの新型パシフィスタ「セラフィム」が、何者かの工作により暴走。ルフィたちと交戦状態になっていた。
最新話にあたる第1078話『脱出リミット』では、「セラフィム」を裏で操る“裏切り者”が、3カ月も前から、世界政府のトップ「五老星」と密談を交わしていたことが判明。ロブ・ルッチたち「CP-0」の参戦も、この裏切り者の密告によるものだと明かされている。
ラストシーンでは、監禁されたベガパンクの本体(ステラ)と、銃を片手に脅すベガパンク「欲(ヨーク)」の姿が。どうやら彼女こそが、世界政府と裏でつながる裏切り者の正体だったらしい。
ベガパンク「欲」はステラに対して、“天竜人になりたい”、“ベガパンクはこの世界に1人でいい”と、裏切りの動機を語る──。
実は用意されていた伏線
エッグヘッド編の核心をなす裏切り者の登場に、ネット上の読者たちは騒然。
《ヨーク…お前裏切り者だったのかよ!!》《意外すぎるわ! こんなん誰が予想できんねん》《ヨーク、お前だったのか…》《名前からして納得っちゃ納得だけど…まじか!》《もうやばすぎ…やはり人の欲は制御できないのか…》と、驚愕の声が続出している。
しかし実はこの展開には、伏線のような描写も存在した。
第1061話、「麦わらの一味」がエッグヘッドに到着したとき、メカシャークに襲われる一幕が。その際、メカシャークが暴走したことを見て、ベガパンク「悪(リリス)」は「生物の“欲”」を制御することの難しさを口にしていたのだ。
ベガパンクは世界最高の科学者だが、生物であることには変わりない。彼ですら、自身の「欲」は制御できなかった…ということなのだろうか。
とはいえ、ベガパンク「欲」がどこまで1人で暗躍していたのかは、まだ明かされていない。協力者がいたり、さらなる黒幕にそそのかされていたりする可能性もあるだろう。
この裏切り劇には、なにかもう一波乱ありそうだ。
文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)