打倒・星街すいせい!?『にじさんじ』運営が“歌姫育成計画”をスタートさせた疑惑 (C)PIXTA
打倒・星街すいせい!?『にじさんじ』運営が“歌姫育成計画”をスタート (C)PIXTA
人気VTuberグループ『にじさんじ』の運営で知られるANYCOLOR株式会社が、3月17日から『バーチャル・タレント・アカデミー』(VTA)のオーディションを開始。
その選考内容はこれまでと一線を画したものとなっており、“新たなプロジェクト”の始動を予感させるものだった。
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「VTA」とは、「にじさんじ」のノウハウを活かしたタレント育成プロジェクトのこと。
“アカデミー”の名の通り、さまざまなレッスンを受けることができるらしく、昨年3月にデビューした『Ranunculus』以来、多数の人気ライバーを輩出している。
そんな「VTA」に入学するには、狭き門であるオーディションに合格することが必要。これまでは通話面談や適性検査といった一般的な選考内容によって、入学の可否が決められてきた。
しかし今回は選考内容がガラッと変わり、“歌唱力”に重きが置かれることに。
書類審査を通過した後は、都内にて二度の「歌唱審査」を受けることになるという。
さらには、書類選考の時点で「にじさんじ」の楽曲『Virtual to LIVE』と、任意の楽曲をアカペラで歌唱したものを提出することが必須になっている。
公式ツイッターでも、「歌唱活動を中心とする『VTuber/バーチャルアーティストオーディション』を開始しました!」と明記されており、従来のタレント路線と方向性が変わっていることは明白。
オーディション内容を見たSNS上のファンからは、《歌メインのライバーを育てようってことですか》《歌つよライバー求めてるのかな》《VTAに歌専門学科ができるだと…》《アーティスト学科ができるのか…》《今度は歌メインの育てようってことですか。学科が増えるってこと?》と驚きの声が上がっていた。
さらに気になるのが、オーディションのエントリーフォームに記載されていた一文だ。
選考に合格し、デビューすることになった場合、『にじさんじプロジェクト』、『NIJISANJI EN』ではないブランドでのデビューになる可能性があると注意書きされていたのだ。
もしかするとANYCOLORは、従来のグループとは別に歌唱に特化した“第三の箱”を作る意図があるのかもしれない。
そもそも最近の「にじさんじ」は、何かと音楽活動が盛んだ。たとえば昨年6月には町田ちま、戌亥とこ、朝日南アカネの3人からなる歌姫ユニット『Nornis』(ノルニス)が活動を開始した。
その3カ月後には音楽レーベル『Altonic Records』(オルトニックレコーズ)が新たに設立され、「Nornis」のファーストシングル『Transparent Blue』も同レーベルからリリースされている。
新規オーディションのバーチャルアーティスト募集も、そうした“歌系VTuber”路線の一環として位置づけられるかもしれない。
しかし現在のVTuber業界で歌姫といえば、『ホロライブ』所属の星街すいせいが真っ先に挙げられる。
オリジナル曲『Stellar Stellar』の公式MVは2,200万再生を突破しており、今年1月にはあの『THE FIRST TAKE』にも初出演し、世間的な知名度が急上昇中だ。
ほかにも、バーチャルシンガーソングライターの花譜なども強烈な存在感を放っている歌系VTuber。少なくとも歌唱系では「にじさんじ」の劣勢は否めないだろう。
今後、この状況を覆していくことはできるのだろうか。新たなスターの誕生に期待したい。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
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