
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
『ONE PIECE』連載開始から約25年。これまでまともな戦闘シーンが一切描かれてこなかったシャンクスが、3月27日発売の『週刊少年ジャンプ』17号に掲載された最新話で、ついにその力をお披露目した。期待と予想を上回る戦闘描写に、読者たちは興奮を抑えきれないようだ。
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※『ワンピース』最新話の内容に触れています
第1079話『「四皇」赤髪海賊団』では、巨人族の王国エルバフで2人の海賊が激突。一方は“最悪の世代”筆頭のルーキーであるユースタス・キッド、もう一方は誰もが恐れる“四皇”赤髪のシャンクスだ。
そこには「赤髪海賊団」傘下の海賊団がひしめいていたが、どうやら彼らはあまり戦闘向きではない模様。シャンクスは仲間たちを後方に下げ、自ら戦場に出ようとするのだが、キッドは「電磁砲(ダムド・パンク)」で辺りを一掃することに躊躇がない。
ところが技が発動する前に、シャンクスは並外れた見聞色の覇気によって未来を予見。キッドの攻撃が甚大な被害をもたらすことを“見た”ため、先手を取ることに決めたようで、単騎キッドへと突っ込んでいく。
そしてシャンクスは刀を抜き、覇王色の覇気をまとった剣技「神避(かむさり)」で、船もろともキッドを吹き飛ばすのだった──。
シャンクスは第1話から登場するキャラクターであり、作中ではかなりの有名人として度々言及されている。
しかし原作でその戦闘シーンが描かれることはなく、活躍したのは“近海の主”を追い払った場面くらいだった。
そんな眠れる獅子がついに牙をむいたことで、ネット上では《長年待ったシャンクスの戦闘シーン最高!》《戦闘シーン、マンガできちんと描かれるのは初じゃない? 鳥肌止まらないしカッコよすぎ!》《シャンクスが1番カッコイイかもしれん。初めての戦闘シーンでこれかよ》《FILM REDでも見れなかったシャンクスの放つ初めての技…!》と歓喜の声が上がっている。
「失せろ」に代わる新技が登場
これまでのシャンクスは戦闘シーンが描かれていないため、必殺技らしきものも存在しなかった。
そのためゲームなどで登場する際には、近海の主に放った「失せろ」という一言が使いまわされてきたのが実情だ。
そんな20年以上「失せろ」1本で戦ってきたシャンクスに、今回のエピソードでとうとう名前のある必殺技が与えられた。
「ONE PIECE」読者は大きな衝撃を受けており、《ついに失せろ以外の技を使ってて感無量》《失せろ一筋25年のシャンクスにやっと新技か…》《これでゲームでも「失せろ」以外の技を放てるようになったな》と騒がれている。
しかも今回シャンクスが披露した「神避」は、特別な意味がある技だ。実は初登場の技ではなく、「ワノ国編」で描かれた光月おでんの回想にて、あの“海賊王”ゴール・D・ロジャーが使っていたことが明らかとなっている。
シャンクスは幼い頃にロジャー海賊団のメンバーだったため、その頃に直々に受け継いだ技なのかもしれない。
とはいえ、今回の戦闘シーンは一瞬で終了しており、まだまだシャンクスのポテンシャルは底が知れない。オリジナル技も解禁されていないので、今後の活躍に期待したいところだ。
文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)